渋滞の「先頭で合流」ズルくない? 実は「大正解」? むしろ“地獄の大渋滞”の「救世主」に!? 全ドライバーが理解しておきたい「ファスナー合流」とは
本線を走るドライバーにも意識改革が求められる
ファスナー合流をスムーズに行うためには、加速車線をしっかりと先頭まで使い切り、合流直前で本線を走行する車両と譲り合いながら1台ずつ交互に合流することが大切です。
一方渋滞していない通常時も、加速車線の十分な距離を利用して加速しながら適切なタイミングで合流するのが基本となります。
車線が合流した途端に急ハンドルを切るようにして本線に入るのではなく、早目のウインカー点灯とともに、渋滞時同様に合流先頭に向かってスムーズに合流するのが理想といえます。
![手前から慌てて合流することを回避する「ラバーポール」の設置例[画像はイメージです]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2025/04/20240417_Traffic_Jam_0002.jpg?v=1713343224)
SNS上でも「ファスナー合流を全員が徹底すれば渋滞が大幅に減る」という肯定的な意見が多く寄せられている一方で、「地方ではまだズルいと誤解されることがある」「教育や周知が不足している」といった意見も見られます。
免許取得時の教習や交通標識でのさらなる啓発活動が求められています。
またファスナー合流は、合流を受け入れる側のドライバーにも意識の改革が求められます。
本線を走るドライバーも、合流車に対して適切にスペースを譲り、1台ずつ交互に受け入れる意識が大切です。
逆に、加速車線を使わず手前で無理に割り込んだり、本線側で車間距離を詰めて意地悪をするような行動は、交通の流れを阻害し、結果として渋滞や事故のリスクを高める原因になります。
正しいファスナー合流の実現には、お互いに譲り合いながら、冷静に行動することが不可欠です。
高速道路の渋滞を少しでも減らすために、そして無用なトラブルを避けるためにも、ドライバー一人ひとりがファスナー合流を正しく理解し、積極的に取り入れていくことが大切です。
近い将来、ファスナー合流が日本でも当たり前の運転マナーになる日が来ることが期待されます。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。






































