外した「冬タイヤ」どう保管する? 「横置き」「縦置き」正解はどちら? “屋外保管”で思わぬトラブルにも! プロが教える「タイヤを長持ちさせる保管方法」とは!

「屋外保管」は要注意? 虫だらけになることも…

 また、保管の「仕方」にも工夫が必要だといいます。

「いずれの場合も、直射日光の当たる屋外にタイヤ本体をむき出しにしたまま保管するのはNGです。

 ましてやこれからの時期は、1年のうちで紫外線がもっとも強くなります。

 特定の箇所に紫外線が降り注ぐことになりますから、(もし屋外保管ならば)カー用品店やネット通販などでタイヤカバーを購入して被せてから保管してください。

 そのとき、台風などの強風でもカバー飛ばされないように紐で縛ったり、固定できるタイプがおすすめです。

 その際、地面や床に段ボールを敷いて、その上にタイヤを置くとタイヤが地面に直接触れることがなくなるのでおすすめです」(タイヤショップスタッフ)

 タイヤはゴム製品ですから、紫外線にはめっぽう弱く、長いスパンで見るとゴムのひび割れなどにつながっていきます。また、夏場の高温も、ゴムに悪影響を与えます。

 クルマの部品ごときに過保護すぎると思うかもしれませんが、こういったケアを怠らなければ、ゆくゆくは長持ちすることにつながるのです。

 保管方法や保管場所など、ちょっとした工夫の積み重ねでタイヤの寿命に差がつくことは間違いなさそうです。

(画像はイメージです/PIXTA)
(画像はイメージです/PIXTA)

※ ※ ※

 保管場所の注意について、先出のタイヤショップスタッフからは「長年の経験」ならではのアドバイスがありました。

「風通しが良いスノコはできれば避けた方がいいです。また、カバーを被せたら、できるだけすき間を作らないようにしてください。

 …というのも、カバーのなかでアシナガバチなどが巣を作り、いざ使う段階になってカバーを外したらハチが飛び出してきたなんてことが実際にあるんです。これがスズメバチだったらさらに大変です。

 タイヤカバーのあたりによくハチが止まっている、周囲を飛んでいるなんてときは要注意です。こういうときは内部でハチの巣が作られている可能性が高いです。

 素人考えでなんとかしようとせずに、専門の業者さんにハチの巣駆除の相談をした方がいいかもしれません」

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Writer: 松村透

株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。
輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当後、2013年に独立。フリーランスを経て株式会社キズナノートを設立。現在に至る。
2016年3月〜トヨタ GAZOO愛車広場連載中。ベストカー/ベストカーWeb/WebCARTOP他、外車王SOKEN/旧車王ヒストリア編集長を兼務する。

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