えっ…屋根ぶった斬り!? 成人式で大暴れした「謎オープンカー」の末路とは? “一発アウト”な不正改造車に意外な需要も
毎年のように成人式で目撃される、屋根を大胆に切り落としたド派手な「屋根カット車」。実はこれ、極めて危険な不正改造で公道走行は一発アウト級の違反です。そんな“無茶なクルマ”たちも、自動車税の課税が迫る3月に入ると一斉に処分ラッシュを迎えます。元に戻せない改造車の悲惨な末路と、意外な買い取り事情に迫ります。
成人式の屋根切りDQN車 これから処分が本格化 切った屋根は元に戻せる?最後はどこに行きつくのか?
2022年4月1日に民法によって「成人」の定義が18歳以上に変わってまもなく4年が経過します。
相変わらず毎年全国どこかで騒動になるのが、屋根をカットしたクルマに大きな文字で自分たちの名前を書いたり、様々な装飾を加えたりして定員以上で箱乗りし、暴走する新成人たちの姿です。
今年は逮捕者が出るような暴走行為はなかったようですが例年、成人式会場の周辺では危険な走行によって逮捕者がでることも珍しくありません。

その屋根カット車の「処分」が3月に入って本格化してきました。
というのも年度末までに「抹消登録」(≒廃車)しておかないとGW明け頃から自動車税の納付書が届くからです。
自動車税(種別割)は 毎年4月1日時点の登録上の所有者(または使用者) に課税され、納付書が送られます。
ところで、屋根カット車で暴走することはどんな違反や危険行為につながるのでしょうか。
日本の法律上では、クルマの屋根を切断してオープン化し、構造変更の申請・検査を一切せずに公道走行した場合、かなり重い違反が複数成立します。
警察の検問で外観から明らかに補強などが見えない場合、シートベルト未着用や定員オーバーなども含めると、即座に検挙されることにもなります。
いわゆる「成人式のDQN車両」レベルでも、法的には笑えない内容です。
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JARWA日本車体補修協会専務理事の吉野一氏に屋根カット車の危険性について伺いました。
―― 自分で適当に屋根をカットしたクルマで走ることは違法行為になりますか?
適当に許可なく屋根カットしたクルマで公道を走ることは違法行為です。
道路運送車両法においては屋根の切断は『構造等変更』に該当します。変更手続きをしない場合は構造等変更未検査で不正改造となります。
―― 走行する場合の危険性は?
現代の乗用車のほとんどはモノコックボデーです。
日本車ではトヨタ・クラウン(S140系)を最後にラダーフレームの生産を終了しました。
モノコックボデーの場合、車体の重量をボデー全体で分散して支えているため、ボディの下回りなどを強化しないと、形状を維持できなくなります。
屋根はモノコック車にとって構造部材ですから屋根を切断することによって、ボデー剛性や衝突安全性が著しく低下する可能性があります。
保安基準不適合となるため一発アウト級の違反が複数重なります。
―― 屋根はどんな道具で切れるのでしょうか?元に戻せますか?
屋根はエアソー、超鋼バサミ、プラズマカッターなどで切断は可能ですが、一度切断したクルマをもとに戻すことはほぼ不可能です。
歪んだボデー寸法をフレーム修正機などで元の寸法に戻してピラーやルーフなどのバーツをアッセンブリで交換すれば可能ではありますが、新しく買った方が安いくらいの莫大な費用がかかります。




































