トヨタのスペイン法人は2025年2月27日（現地時間）、コンパクトSUV「ヤリスクロス」2025年モデルのラインナップを発表しました。

　今回の改良では、トリムレベルによる装備の充実化やデザインの変更、新色の追加を行い、より魅力的なモデルへと進化しています。

　ヤリスクロスは、2020年に初代が登場したコンパクトSUVで、日本や欧州市場を中心に高い支持を集めています。

　また、同車は都会的で洗練されたデザインと高い実用性を備えたパッケージングが特徴です。ハイブリッド車では、トヨタの最新ハイブリッド技術により、優れた燃費性能と快適な走行性能を両立しています。

　2025年モデルでは、全車に「Hybrid 130エンジン」を採用したトヨタの第5世代ハイブリッドシステムを搭載し、より力強い走りと効率性を実現しています。

　このパワートレインは、システム総合最高出力130馬力を示しており、日本仕様と同じ直列3気筒1.5リッターエンジンのハイブリッドシステムと推測されます。

　ベストセラーの「Active Plus」グレードには、自動ブレーキ付きフロント及びリアパーキングセンサーが追加されました。

　エクステリアでは、「Style」グレードに新デザインの18インチアルミホイールや新しいグレーのフロントバンパーとリアバンパーが装備され、デジタルスマートキーも装備されています。さらに、「Style Plus」グレードでは専用カラー「アーバンカーキ」の2トーンカラーを展開しています。

　スポーティモデル「GR SPORT」もアップデートされ、新デザインの18インチGR専用ホイールや、専用ロゴ入りのヘッドレストを備えた新しいシート表皮、専用色「サンターグレー」の2トーンカラーを採用しています。「GR SPORT Plus」パッケージでは、さらに上質な仕様を選択できます。

　内装にも手が加えられ、Styleグレードではピアノブラック仕上げのインテリアトリムやブラックレザー調シートを採用して上質感を高めました。さらに、新色として「エベレストグリーン」（モノトーンのみ）を新設定しています。

　スペインでの販売価格は、Active Plusグレードが2万7300ユーロ（1ユーロ＝160円換算で約444万円）から販売開始され、月額140ユーロ（約2万2800円）からのサブスクプラン「トヨタイージープラス」も用意されています。

　ヤリス クロスは、欧州市場全体でも高い人気を誇っており、2024年には欧州で約20万台を販売しました。今後もBセグメントSUVの中心的な存在として、その地位を維持していくと考えられます。