トヨタが「新型“軽商用”バン」投入へ! スズキ・ダイハツからも登場! 「ハイゼット」ベースに“必要十分”な200km航続&専用装備も! 新たな「EVモデル」どんなクルマに?

トヨタ・スズキ・ダイハツの3社が投入を予定する新型軽バンとは、どのようなクルマなのでしょうか。

3社による「新型軽バン」 どんなモデルに?

 2025年1月、スズキ・ダイハツ・トヨタが共同で開発する商用軽バンのバッテリー電気自動車(BEV)を、2025年度中に導入を目指すことが発表されました。

 一体どんなクルマになるのでしょうか。

スズキ、ダイハツ、トヨタが共同開発した新型商用軽バン電気自動車
スズキ、ダイハツ、トヨタが共同開発した新型商用軽バン電気自動車

 この新型軽バンはスズキ・ダイハツ2社の「小さなクルマづくり」のノウハウとトヨタの電動化技術を融合したもの。

 効率的なラストワンマイル輸送に最適な仕様を追求した車両ということで、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みのひとつとされています。

 実はこのBEV軽バン、2023年10月に開催された「ジャパンモビリティショー」で各社のブースにプロトタイプが展示されており、当時は2023年度内の販売が予定されていました。

 このときの姿を見て一目で分かるように、ベースとなっているのはダイハツ「ハイゼットカーゴ」でした。ただし、スズキ版は「エブリイ」、トヨタ版は「ピクシスバン」の名前を冠していたのです。

 ただ、その後ダイハツによる認証不正問題が明るみとなったことで、一旦開発が凍結となり、改めて導入時期が発表されたという形となります。

 そのため現在のところ、新たな装備やスペックなどの追加情報はありませんでしたが、2023年の時点の情報では、ベースとなっているのは前述の通りハイゼットカーゴで、フロントグリル部に充電口が設けられている以外はベース車と大きく変わる部分はなし。

 メーカー毎の違いも3車種のエンブレムが付されているのみとなっていました。

 バッテリー容量は明らかとなっていませんが、当時の発表では満充電で200km程度の航続距離と、EV補助金込みで200万円以下の価格を目指しているとされていました。

 インテリアも外装と同じくベース車と大きく変わる部分はそこまでありませんでしたが、唯一異なっていたのがセンターコンソール周りです。

 シフトノブはトヨタ「ノア/ヴォクシー」のハイブリッドモデルなどに採用されているエレクトロシフトとなり、エアコンはフルオートタイプ、さらにシートヒーターも備わっていることが確認できました。

 これは、エアコンの使用が航続距離に直結するBEVならではのポイントと考えられ、特に暖房(ヒーター)を使用するとバッテリーの消費が大きくなることから、即効性のあるシートヒーターはある意味BEVに必須アイテムといえるでしょう。

 そのほか、AC100V/1500Wのコンセントが備わるのもBEVならではの装備で、さまざまな電化製品を車内で使用できるようになることで、ビジネスの幅がさらに広がることは間違いありません。

 これらの装備は、2023年に展示されていたプロトタイプにすでに搭載されていたものとなっており、そこから時間が経過したことでどのような変更がなされるのかも気になるところです。

 今年の10月にはふたたび「ジャパンモビリティショー2025」が開催される予定で、今回は2023年回に続く、2年に一度の「ショーイヤー」となります。

 そこで再び展示される可能性も大いにあるでしょうから、大いに期待して待ちたいところです。

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Writer: 小鮒康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。

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