「東北道で逆走死亡事故」で浮上する「トゲトゲ装置」導入の声…逆走すれば「グサッ!」究極の逆走対策なぜ実用化しないのか 委員会も「物理的手段を検討すべき」の声!?
逆走事故の決定打!?「物理的阻止」装置
それは、英語圏で「トラフィック・スパイク」などと呼ばれる、路上埋め込み型の装置です。路地の一方通行を無視するクルマを阻止するためのものです。

通称「トゲトゲ」と呼ばれるこの装置は、逆走車に向けて道路いっぱいにトゲを並べています。逆走車がそのまま走ろうとすると、両方のタイヤにそのトゲが刺さり、パンクさせます。いっぽうで正しい方向からクルマが来ると、素直に踏まれて地面に埋め込まれ、また元に戻るという仕組みになっています。
これを高速道路の出口手前やSA・PAの入口に埋設しておけば、再三の警告を無視して逆走を続ける暴走車を、無理やり停止させることができるのではないか。そんな議論がネット上を中心に起こっています。
では、肝心の国土交通省はこの「物理的手段」に対して、どう考えているのでしょうか。
相次ぐ逆走事故をうけ、2015年12月に「高速道路での逆走対策に関する有識者委員会」が発足。これまで7回の会議が開かれ、実証実験と振り返りが行われています。
その中で、この「トゲトゲ」は、第1回目の議論ですでに登場しています。
他にも注意喚起看板やハンプなど様々な事例が紹介され、最終的にやるべき試験内容が公募され、取りまとめられました。
その試験に、「トゲトゲ」はありませんでした。代わりに盛り込まれたのは「路面埋込型ブレード」です。トゲトゲは「刺さる」ものですが、このブレードは単純に「車両に衝撃を与え注意喚起する」だけで、無視してそのまま逆走を強行できるものです。
しかもこのブレードは、廃止された高速バス停に試験設置されたのみ。その結果「設置前:逆走0件、設置後:逆走0件」と、設置効果がよくわからないまま終わろうとしています。
委員会発足からすでに7年半が経過し、議論は「いかに逆走車へ有効に注意喚起するか」「いかに周囲に危険を知らせるか」に収束しつつあるなか、一向に逆走案件は減りません。ついに委員の中から「物理的阻止」以下の意見も出るようになりました。
「本線や出口部の逆走に対しては道路上のハード対策が有効である。海外では車両を痛めつけるようなハード対策もあり、そこまででないとしても。何かしらの対策を社会実験として実施できないか」(第6回)
「国内で車両を損傷させ停止させるようなハード対策は難しく、特に本線上のスピードが出ている箇所で実施するべきではないが、逆走が発生した後の重大な事故を考えると、スピードの出ていない箇所での実施は可能性の1つとして考えてもよいのではないか」(第6回)
「公募テーマIにもあるが、逆走車を物理的に制止させるような、ボラードやハンプなど、海外事例を参考に検討してはどうか。海外の事例をそのまま日本に導入はできないと考えられることから、導入にあたっては、国も開発等に関与してはどうか」(第7回)
一方向からの物理的な停止措置は事故や災害時に邪魔な足枷になりかねない。
災害でロードクローズドの状態でもネクスコや自衛隊なんかは可能であれば通行する。東日本大震災を思い出せば楽にイメージ出来る。
片側の道路が通れない状態で管理された中で逆走をせざるを得ないとなるとスパイクが邪魔な存在でしかなくなる。
事故だと笹子トンネル天井板落下事故辺りのイメージ。本線上区間だからこの場合はトンネル手前のガードレールを外しただけだったけど、これがインター間での規制となると災害時同様スパイクを踏まないと走れない。
スパイク上に鉄板でも敷けば何とかなるけど現実問題そう言った過酷な状況に置かれた場合のスパイクの耐久性とかは未知数だろう。
また順送でもタイヤへのダメージが0とはならない。普通の車でもタイヤは様々な形やコンディションがある。硬化気味のタイヤや空気圧低下してるタイヤ、鬼キャンなんかも…。合法かどうかは置いといてそう言った様々なケースを考えて全てに対応出来ると言い切れない限りは設置は難しい。
まぁクリア出来る様な物を考えたらインター入った所に首都高なんかによくある2点式の車両感知器でも置いといて逆走車を感知したらスパイクが上がるみたいな装置を開発すればいい。
それか逆走探知で10倍くらいの光量で光るオービスとか。
この辺ならシステムを弄る事で管理した上での逆走にも対応出来る。
こんな整備に金掛かってたら高速道路無料化なんて一生無理だね。将来的にはETCとGPSをリンクさせて逆走車にはバレるバレない問わず一律何百万と課金させたらいい。
逆走オービスならその写真をそのまま公開したり、今回の事件でも加害者の氏名・写真はメディアに流すべき。
逆走は事故じゃなくて事件、第一当事者は加害者(違反者)じゃなくて犯罪者、そのくらいの考えが浸透していけば何もせずとも多少は件数も減るはず。