「東北道で逆走死亡事故」で浮上する「トゲトゲ装置」導入の声…逆走すれば「グサッ!」究極の逆走対策なぜ実用化しないのか 委員会も「物理的手段を検討すべき」の声!?
2025年4月26日、栃木県那須塩原市の東北自動車道で発生した逆走事故の影響により男女3人が死亡、10人が怪我をしました。そんななか、注目されているのが「逆走車にだけ物理的ダメージを与える」装置です。
なぜ日本で「トゲトゲ」は導入されないのか
こうした委員会の意見をうけ、いよいよ国の方針として「物理的阻止」が俎上に乗せられる可能性があります。
逆走した事故車両(画像:国土交通省)。
しかし、「トゲトゲ」導入には、やはり国が二の足を踏む背景があります。
まずは、第1回に海外事例で紹介された時の「デメリット」です。それは、トゲトゲはあくまで路地で発揮できるものであって、高速道路に導入すると「交通量が多すぎて、すぐに壊れてダメになってしまう」「メンテナンスが大変」というものです。
実際、海外の路地で設置されている「トゲトゲ」を見ると、踏まれすぎて地面にめり込んだまま戻らなくなったトゲや、根元からちぎれて消失したトゲ跡も、よく見られます。高速道路だと、さらにダメージが早々に蓄積してしまうというわけです。
しかし、やはり大きな懸念点となるのは、「道路のせいでクルマが壊れた」「物理的に止められたクルマが、さらに別のクルマに当てられた」といった事例で、賠償責任はどうなるのかということかもしれません。
こうした背景もあり、日本の道路行政では、走行車線上に走行を阻害する構造物を置くことには古くから消極的です。近年ようやく、生活道路にスピード出し過ぎの注意喚起をおこなう「ハンプ」を設置する施策が、各地で進められ始めたところです。
果たして逆走防止の「決定打」である「物理的阻止」は、実用に向かうことになるのでしょうか。
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