新「“高級”ミニバン」世界初公開! 斬新「“ロ”の字」テールライト&モコモコシート採用! もはや“クラブ”なギラギラ内装もカッコイイ“新時代のリムジン”メルセデス・ベンツ「Vision V」中国に登場
メルセデス・ベンツは2025年4月23日より開幕した上海モーターショー2025にて、コンセプトモデル「Vision V」を公開しました。いったいどのようなクルマなのでしょうか。
最上級の豪華ミニバン
メルセデス・ベンツは2025年4月23日より開幕した上海モーターショー2025にて、コンセプトモデル「Vision V」を公開しました。

メルセデス・ベンツの大型ミニバン「Vクラス」は1996年、商用バン「ヴィトー」とともに登場しました。2003年には2代目、2014年には3代目がそれぞれ発売され、今に至ります。
現在販売されているモデルは通常仕様に加え、「ロング」と「エクストラロング」の合計3種類のボディを用意しています。
通常仕様とロングは同じ3200mmというホイールベースで、全長はそれぞれ4895mmと5140mmとなります。
それに対し、エクストラロングではホイールベースが3430mm、全長が5370mmというもっとも大きいボディを誇ります。
また、現在のパワートレインは「V 200d」「V 220d」「V 250d」といった2.2リッター直列4気筒ディーゼルターボを主軸としており、それに加えて欧州各国では純電動モデル「EQV 300」も展開しています。
商用バンがベースなために高い拡張性を誇るVクラスですが、その後継モデルを予期させるコンセプトモデルがこの度お披露目されました。
2025年4月23日より開幕した上海モーターショー2025のメルセデスベンツブースでは、新たに発表されたVision Vが来場者の注目の的となっていました。
Vision Vはその名の通りVクラスの次期モデルをプレビューするコンセプトモデルで、基本的な形状はこれまでのVクラス同様、ボンネット部分を有する大型ミニバンとなります。
メルセデス・ベンツ自ら「高級車を再定義する」としているVision V最大の特徴は室内空間の広さと多機能性です。
広々とした車内は美的センスによって裏付けられたラウンジのような空間を作り出し、それが快適性を重視した豪華な装備との調和を生み出したとしています。
天井からキャビンを青く照らすイルミネーション、クッション生地を蛇腹のように織り込んだ未来的なシートに、グラスや飲み物、チェスセットを神々しく照らす透明な収納ケース、そして極め付けは65インチの巨大なスクリーンが後部座席を彩ります。
ドルビー社による業界最高峰のサウンドシステム「Dolby Atmos」と42個のスピーカー、7つのプロジェクターと合わせることで、360度を包み込む映像・音響体験も味わえる仕様です。
まさにリムジンと表せるボディを構成するのは随所に散りばめられたイルミネーションです。
フロントマスクの左右一体型ヘッドライトからグリル、そしてエンブレム「スリーポインテッド・スター」がそれぞれエレガントに光ることで、Vision Vの存在感をより一層際立たせます。また、リアでは車体の外枠をなぞるように囲う口型のテールライトがリアビューを完成させています。
Vision Vはショーファー・ドリブンの高級リムジンとして次期Vクラスが目標とすべき到達点をビジョンとして体現しています。
メルセデス・ベンツがこのコンセプトモデルを中国で発表したということは、中国で競争が激しい高級ミニバン市場へのアピールともとれます。
中国では外国メーカーや中国メーカー問わず多様な高級ミニバンがここ3~4年で相次いで登場しており、パワートレインや機能、装備による各社のアプローチもさまざまです。
メルセデス・ベンツは中国でもVクラスを展開しており、通常モデルのV 300は49万6800元~60万9800元(約980万円~1203万円)、ロングホイールベースのV 300 Lは63万9800元~66万9800元(約1262万円~1322万円)で販売しています。
一方で商用バンをベースとしている車体は室内空間こそ広いものの、乗員としての乗り味はいまひとつであるとの指摘もあります。
次期Vクラスでは乗り味を大幅に向上させると同時に、中国のトレンドである「移動体験の向上」を充実したインフォテイメント技術で応えようとすることでしょう。
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