レクサスの「“和製”スーパーカー」まもなく登場!? 超美麗ボディに「高性能4WD」搭載? MTのような何か搭載? ”LFR“こと「エレクトリファイドスポーツ」どんなクルマになるのか
トヨタの「GR GT3コンセプト」の市販化が近いという噂がありますが、そうなれば当然気になるのが、レクサス「エレクトリファイドスポーツ(ELECTRIFIED SPORT)」です。どんな内容で、いつごろ登場するのか考察します。
レクサスの新型スーパーカーまもなく登場?
トヨタの「GR GT3コンセプト」の市販化が近いという噂がありますが、そうなれば当然気になるのが、ほとんど同じスタイルを持つ、レクサスのコンセプトカー「エレクトリファイドスポーツ(ELECTRIFIED SPORT)」のことでしょう。どんな内容で、いつごろ登場するのか考察します。

レクサスのホームページにおいて、「レクサスの未来を象徴するスーパーカー」と説明されるコンセプトカーが、エレクトリファイドスポーツ(ELECTRIFIED SPORT)です。
レクサスが“エレクトリファイド”と言い出したのは、2019年の東京モーターショーにおける次世代電動化ビジョン「Lexus Electrified」のことで、これによりレクサス・ブランドが、トヨタの中で電動化の先陣を切ることが示されました。
そして、2021年12月のトヨタの「バッテリーEV戦略に関する説明会」の中で、数多くの電気自動車(BEV)コンセプトが紹介され、その中のひとつにエレクトリファイドスポーツがありました。
エレクトリファイドスポーツの特徴は、その美しい姿です。ロングノーズ&ショートデッキという古典的なスポーツカースタイルを守りつつも、未来をイメージさせるモダンさ、さらにはレクサスならではの高品位さをも併せ持ち、文句なしの美しさを備えています。
海外向けのレクサスのホームページでは、もう少しエレクトリファイドスポーツ(ELECTRIFIED SPORT)について詳しい説明があります。
それによると、「スーパーカー『LFA』の精神的後継車となる」「電動化の可能性を最大限に引き出し、公道とサーキットの両方であらゆる限界に挑戦」「ソリッドステート・バッテリーの使用により、0-60(マイル/h)加速のタイムは2秒台前半、航続距離は430マイルを超える可能性を想定している」とあります。
LFAとは、世界限定500台として2009年に発表されたトヨタのスポーツカーです。ヤマハが開発した4.8リッターV型10気筒エンジンを搭載し、その新車価格は3750万円。「天使の咆哮」と呼ばれるほどの官能的なエンジン・サウンドを持つ、“スーパーカー”と呼べる数少ない日本車です。
そして、レクサスのエレクトリファイドスポーツは、「LFA」の精神的後継車と目されているというわけです。世間ではその名称は「LFA2」になるとも「LFR」になるとも言われています。
また、0-60マイル加速といえば、日本で言えば0-100km/h加速に近いもので、それが2秒台前半は文句なしの速さ。また、電気自動車(BEV)として430マイル(約688km)という十分な航続距離を備えていることも示されています。
ここで注目なのは、ソリッドステート・バッテリー、いわゆる全固体電池を使用していると説明されているところです。
全固体電池は、パワフルで充電時間が短く、次世代の高性能バッテリーとして非常に高い注目を集めています。トヨタは、この新型電池を2026年に市場導入すると予告していす。
つまり、全固体電池の導入が2026年であれば、それを搭載するエレクトリファイドスポーツの登場は、そう遠くない未来であることが予測できます。
それほど遠くない未来ということであれば、そこに採用される技術はそれほど突飛なものではなく、今のトヨタの最新のモノである可能性が高くなります。そこでヒントとなるのが、2025年3月12日に発表されたばかりのレクサスの新型「RZ」です。
この新型RZには、数多くの最新技術が採用されています。トピックとなるのが、「ステアバイワイヤシステム」「ダイレクト4」「インタラクティブマニュアルドライブ」の3つです。
ステアバイワイヤシステムは、ステアリングとタイヤを物理的ではなく電気的につなぐという技術です。ステアリングとタイヤをつなぐシャフトを使わないため、自由なレイアウトが実現します。
長いボンネットの先にタイヤを配置するエレクトリファイドスポーツ(ELECTRIFIED SPORT)にはうってつけの技術です。
また、前後輪の2つのeアクセルを使う電動四輪駆動技術「ダイレクト4」は、エレクトリファイドスポーツのパワーを十全に使い切るには必須でしょう。
そして最後の「インタラクティブマニュアルドライブ」は、エンジン車のMT仕様のような運転の楽しさを提供するものとなります。
これも、スーパーカーであるエレクトリファイドスポーツ(ELECTRIFIED SPORT)の走りを楽しむには、ぜひとも欲しい技術と言えます。
美しいスタイルに、最新の全固体電池と最新技術を満載するのがエレクトリファイドスポーツとなるはずです。速く、遠くまで走れ、そして運転していて楽しい。そんなクルマが期待できます。
ここで気になるのが、同じロングノーズ&ショートデッキスタイルを持つトヨタのGR GT3コンセプトの存在です。こちらは、GT3というカテゴリーに参戦を前提に開発された、ゴリゴリのスポーツカー。レーシングマシンを先に作って、それを後からストリート向けの量産車としてリリースするという手法が取られます。
レクサスのエレクトリファイドスポーツは、BEVとしてリリースされるはずですが、一方でトヨタのGR GT3はエンジン車、もしくはハイブリッド仕様となるのではないでしょうか。気になるのは、この2台の関係性です。
同じ車体を使う兄弟車となるのか、はたまた、完全に中身の違うクルマとなるのか。トヨタほどのお金持ちメーカーであれば、別々のクルマに仕立てることも予算的には可能です。
一方で、トヨタほどビジネス面に厳しいメーカーもありませんから、「そんなもったいないことはやらない」と、中身は同じの兄弟車になる可能性もあります。
どちらにせよ、エレクトリファイドスポーツとGR GT3であれば、どんな内容であっても話題となるのは確実。トヨタとレクサスの発表から目を離せません。
車体後端の位置が低すぎる。昔ブルーバード410に付けられたあだ名のように70婆の尻下がりを彷彿とさせる。
EVでも天使の咆哮を実現すべし