「もっとも多い」交通違反は何!? 「スピード違反」よりも多い? 最新「交通違反検挙数ランキング」でわかった意外な“ワースト1位”とは

2番目に検挙件数が多かった交通違反

 一時不停止の次に検挙件数が多かったのは、「最高速度違反」、いわゆる“スピード違反”です。検挙件数は84万7378件で、全体の16.5%でした。

 速度別で見ると「時速25キロ未満」が27万1648件で最も多く、次が「20キロ未満」の26万7322件。さらに「30キロ未満」が18万297件、「50キロ未満」が11万7495件、「50キロ以上」が1万555件、そして「15キロ未満」が60件と続きます。

2番目に検挙件数が多かった交通違反とは[イメージ画像:PIXTA]
2番目に検挙件数が多かった交通違反とは[イメージ画像:PIXTA]

 制限速度が時速30キロや40キロと、特に厳しく制限されている場所は生活道路であることがほとんどで、クルマだけでなくいわゆる“交通弱者”である自転車や歩行者も多く利用しています。

 また、小中学校などが近いスクールゾーンなどもここに含まれています。

 自転車や歩行者がクルマと接触すると、重大事故につながってしまうことも多いため、取り締まりが強化されて検挙件数が多くなっているという側面もあるかもしれません。

 ですからドライバーは、「検挙されないため」だけでなく、「安全な社会をつくるため」にも、スピードを出し過ぎないようにしましょう。

 ちなみに時速15キロ未満での検挙件数が61件と少ないのは、クルマの構造上、実際の速度と速度メーターに表示される速度に時速10キロ未満の誤差があることを考慮して、取り締まりが積極的に行われていないためと考えられます。

 3番目に検挙件数が多かったのは、「放置違反金納付命令」の63万5787件で、全体の12.4%。

 これは、駐車違反で駐禁ステッカーを取り付けられたにもかかわらず、警察に出頭せず違反金を納付しなかった際に、都道府県公安委員会から出される命令です。

 この放置違反金を滞納し続けていると、車検が受けられなくなったり、財産を強制的に差し押さえられたりすることもあるので、違反金は速やかに納付しましょう。

 4番目は「通行禁止違反」の55万1589件。全体に占める割合は10.7%でした。「進入禁止区域への侵入」や「一方通行の逆走」などがこれに当たります。

 慣れない土地で迷走してしまい、はからずも違反してしまうドライバーも多いようです。

 対策にはカーナビや地図アプリが有効ですが、前述のスクールゾーンなどでは時間帯によって進入禁止となる区間もあるため、最終的には実際の標識をよく確認する必要があります。

 5番目は「信号無視」で、検挙件数は40万4034件。全体に占める割合は7.9%でした。

 通常の赤信号を無視して交差点に進入した場合だけでなく、赤色点滅信号の手前で一時停止をしなかった場合も含まれますので、注意が必要です。

 このほか、「歩行者妨害」(32万3280件)や、「座席ベルト(シートベルト)装着義務違反」(27万7744件)、「携帯電話使用等」(19万6894件)、「駐車禁止場所等違反」(12万3026件)などと続きます。

 なお「飲酒運転」は、酒酔いと酒気帯びを合わせて2万1285件でした。

 厳罰化されて以来ドライバーの意識が変わり、以前に比べて減少してきているようですが、まだ一定数の違反者はいるようです。

※ ※ ※

 道路は言うまでもなく“公共の場”です。皆がルールを守ってはじめて、安全で円滑な流れが実現します。

 自分の都合だけでなく、周囲のクルマや自転車、歩行者に気を配ることで、安全で快適なドライブを楽しみたいですね。

【画像】「えっ…!」これが高速で「違反となる行為」です!(27枚)

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Writer: type-e

初心者向けお役立ち情報からマニアックな車種解説まで、幅広いクルマコンテンツを制作するコンテンツメーカー。芸能人・有名人のカーライフもウォッチ。

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