「新ラギッドテレーンタイヤ」がすごかった!? トーヨー・オプカンの新顔「R/T TRAIL」の印象は?【試乗記】

気になる「オフロード性能」はどうなる?

 続いて、オフロード性能を試します。

 こちらはオフロードの聖地と呼ばれる愛知県のさなげアドベンチャーフィールド内のコースをランクル250のディーゼル車で走ります。

 今回はタイヤテストなのでサポートデバイスは使わず“素”の状態、4WDシステムは4Lを選択しました。

 その印象はどのようなシーンでも路面に対する“食いつき”の良さです。

 今回は雨上がりでいつも以上に滑りやすい路面でしたが、グリップが足りないと感じたシーンは1度もありませんでした。

自信を持って「この道、行けます」と言える信頼があったという
自信を持って「この道、行けます」と言える信頼があったという

 急勾配を下るシーンでは途中でブレーキをかけて停車するようなシーンや急勾配を上るシーンでは、路面をガシッと掴む感覚がクルマからシッカリと伝わってくるので、「この道、行けるかな?」ではなく、自信を持って「この道、行けます」と言える信頼がありました。

 ポジションは「ややオン寄り」と言っていますが、オフロード性能はオープンカントリーの名に恥じないモノです。

 意外だったのは、オンロードで硬めに感じた乗り味がオフロードではしなやか系だった事です。

 乗り心地に関してはカドが丸い入力と段差乗り越え時の左右への揺さぶられの少なさが印象的で、むしろオンロードよりも快適性は高いと感じたくらいです。

 これは筆者の推測ですが、オンロード(=負荷が低いシーン)では硬め、オフロード(=負荷が高いシーン)ではしなやかな印象だった事を踏まえると、オンロード主体で使うのであれば、より車両重量の重いクルマ(=タイヤに荷重がかけられる)のほうがマッチングは良い気がしました。

 タイヤサイズを確認すると265/75R16~265/50R20と比較的大きなサイズが中心と解り、納得。

TEAM JAOSドライバーである能戸知徳選手
TEAM JAOSドライバーである能戸知徳選手

 ちなみにこのR/Tトレイルを履いたレクサスLX600で世界一過酷なオフロードレースと言われる「BAJA1000」に参戦。

 クラス優勝を果たしたTEAM JAOSドライバーである能戸知徳選手に話を聞くと、次のように教えてくれました。

「事前のタイヤテストでR/Tトレイルを選択しましたが、とにかく剛性感の高さが決め手でした。

 BAJAは時々刻々と地形や路面が変わりますが、特に柔らかい地形(特にサンド)でのグリップが良かったですね。

 耐衝撃性や耐パンク性の高さにも助けられ、いい結果を残すことができました」

※ ※ ※

 今回、このLX600に同乗走行させてもらいましたが、3トン違い巨体がまるでGRヤリスのように軽快かつ俊敏に動く上に、ノーマル車ではジャンプしてしまうようなギャップもしなやかにいなして路面を捉える足の動きに驚かされましたが、その足元をR/Tトレイルが支えていると知ると、このタイヤの凄さがより理解できたような気がしました。

 総じて言うと、オンロードでもオフロードでもモータースポーツ直系の信頼の走りをより気軽、より身近に感じることができるタイヤだと感じました。

 ただ、見た目はかなり“やる気”のデザインなので、純正ホイールだとタイヤが浮いてしまう感も。

 個人的にはアフターのカッコいいアルミホイールと組み合わせて履きたいです。

【画像】超カッコイイ! 新「オープンカントリー“R/T TRAIL”」を画像で見る(33枚)

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Writer: 山本シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車メディアの世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の想いを伝えるために「自動車研究家」を名乗って活動中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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