あと2週間だけど…淀川左岸線「万博アクセス」本当に間に合うの?「一部は地上のまま」暫定運用になった新高速の「衝撃の進捗状況」とは
「万博アクセス道路」大丈夫? 衝撃の進捗状況は
実は、万博輸送は「暫定形」で運用することになっているのです。

完成が万博に間に合わない見込みであることを受け、2023年に方針が決定。「クルマが走れるルート」をとりあえず確保して、一般車への開放より先に、万博輸送車両のみ通行可とする予定です。
具体的には、海老江JCT、池田線交差部、大淀IC部、豊崎IC(新御堂筋)の4か所はトンネルを完成させ、「海老江~池田線」「大淀~豊崎」はトンネルの底板だけ完成(空が見える状態)、残り2か所に至っては地表面を走るというものです。
即席のBRTを用意すると言えば分かりやすいでしょう。
では、その即席の万博輸送ルートの工事は、順調に進んでいるのでしょうか。残りわずか2週間ですが、バスが通れるレベルまで出来上がったのでしょうか。
実はすでに「バッチリ」というレベルに仕上がっているのです。
百聞は一見にしかずと言いますが、ぐうの音も出ないほど説得力のある映像が、大阪市建設局のYouTubeチャンネルで1月24日に公開されています。
それは「万博会場アクセスルートを走ってみました」という車載動画です。実際にクルマにカメラを積んで、新御堂筋から海老江まで走行しています。
動画を見ると、これまで重機が雑然とたむろし、何となく工事しているような雰囲気だった頃の面影はありません。
舗装と区画線、側壁が確保され、立派に一般的な「道路」と言える見た目にまで仕上がっています。
かつて世間から“嘲笑の的”となった「地表面走行部」についても、ごく当たり前の掘割部のバイパスと雰囲気が変わりません。まだトンネル底板すら着手できていない状態ですが、もはや「これで完成でいいのでは?」という状態です。
この動画が撮影されたのは1月9日のこと。万博開幕に対し、3か月もの余裕を持っての仕上がりです。あとは標識や案内表示など、道路交通法上の体裁が整えられる程度です。
さらに3月9日には、一般人がほぼ全線にわたって自転車もしくは徒歩で通行できる「サイクル&ウォークイベント」を開催。運用開始に向けて、まさに隙なしの準備万端と言える様子がうかがえます。
3月26日にも新たな空撮映像が公開されたばかりで、昨年12月時点の工事現場の全景が撮影されています。大阪駅・中之島方面とつなぐ大淀ICも、最低限の直結ランプが完成間近という状況となっていました。
万博の閉幕は2025年10月の予定。そこからは残り6年ほどをかけて、本当の完成形を目指す工事が再開されていくこととなります。
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