ダンロップは「SPORT MAXX」ブランド推し! VEURO後継のプレミアムコンフォートタイヤ「SPORT MAXX LUX(スポーツマックス ラックス)」試乗
驚きの静けさと乗り心地! なのにハンドリングもしっかり
実際には、ロードノイズについては路面によって、これはもう現時点でどんなタイヤを履かせても出るであろう音は聞こえましたが、パターンノイズにいたっては、もはやほとんど存在しないのではと思えるぐらい気にならなくなっていました。
GLCというクルマ自体についても、タイヤの発する音が小さくなったことで、あれ?こんなにエンジンの音が聞こえたっけ?もう少し静かだったような…と実感したくらい、それぐらいタイヤが静かになっていたということでしょう。

乗り心地も路面への当たりがソフトで人にやさしいことも印象的です。非常にうまくしなやかにいなしてくれている感じがします。ステアリングフィールも同様で、カドがなく素直に動いてくれて、イメージどおり意のままに操ることができます。
SUVではなおのことカーブでの動きも気になるところですが、ロールに合わせていかにもコンフォートタイヤらしいたわみ方をするあたりも、「LUX」らしい部分です。
それでいて運動性能のほうも確保されていて、SPORT MAXXとしての走りへのコダワリもうかがえました。メルセデス車はおしなべて操舵(そうだ)に対する初期応答にスキがなくリニアなぶん、タイヤがちゃんとついてきてくれないと応答遅れが気になるのですが、そんなこともありません。そのあたりはいかにもSPORT MAXXの一員らしい部分です。
静かさ、乗り心地、走りを高次元でバランスさせた「SPORT MAXX LUX」
そこには、プロファイルを新しくして従来は丸みを帯びていたところをセンターフラット形状として接地面積を大きくし、より効果的に接地面を活用して路面を捉えることでハンドリング性能を向上させるという、「マックス・ドライバビリティ・テクノロジー」が効いています。
これによりなめらかでやさしい中にも、しっかりとしていてしっとりとした手応えがあり、小さな舵角(だかく)でもよく曲がるようになっています。

発着所に戻ってメルセデス Eクラスセダンに乗り換えたところ、GLCよりも低扁平(へんぺい)(60扁平→45扁平)やクルマとのマッチングもあって、しなかやな中にも、よりスポーティなテイストが感じられました。こちらのほうが、よりSPORT MAXXっぽさを感じる乗り味です。
その中でもタイヤとしてはコンフォートタイヤらしく、入力をうまくいなしてくれている印象です。違うタイヤを履くと、もっと硬さを感じたことでしょう。セダンなので耳からタイヤまでの距離が近くなることから、GLCのときに比べるとタイヤが発する音もいくぶん聞こえるようになりましたが、それでも静かなことに変わりはありません。
静粛性に特化し、乗り心地の快適性と操縦安定性を兼ね備えた、すべてを絶妙にしたプレミアムコンフォートタイヤ。VEURO VE304の際にも「理想のタイヤ」とアピールしていて、たしかにその雰囲気はあると思いましたが、それがさらにすべての要素において底上げされた印象です。
これならたしかに、静かで心地よい車内環境の中で思い通りに運転できて、まさしくコンセプトどおり「没入」してドライブを楽しめることでしょう。
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