約99万円で装備満載! ダイハツの「軽ワゴン」がスゴい! 49馬力でも“軽量&低重心”でグイグイ走る!? 「ミライース」の魅力とは?

ダイハツのベーシックな軽自動車としてラインナップされているのが「ミライース」です。エントリーグレードは100万円を切る価格を実現していますが、走りの実力はどうなのでしょうか。

今、大注目の軽自動車「ミライース」どんなモデル?

 ここにきて、ダイハツ「ミライース」を再評価する動きが出ている。ラリー参戦などモータースポーツで活躍したり、2025年1月に開催された「東京オートサロン2025」では「楽しい走り」を意識したコンセプトカー「ミライース GRスポーツ」を出展するなど、大注目されたためだと思う。
 
 2023年末の不祥事以来、久しぶりに行われたダイハツの試乗会にミライースが並んでおり、このクルマでラリーに出ている私(国沢光宏)も初めて市販車に乗ってみました。果たしていかに。

今、大注目のダイハツ「ミライース」
今、大注目のダイハツ「ミライース」

 まず、ミライースの概要を紹介しておきましょう。

 ミライースは今や希少になった「ヒンジドアの軽自動車」。ルーツを辿れば、47万円という当時でも衝撃的な価格で登場したスズキ「アルト」に対抗して作られた「ミラクオーレ」(1970年)になる。

 それ以来、軽自動車のベーシックカーという位置づけです。

 現行モデルのミライースは2017年にデビューした2代目。

 直近では2024年9月に法規制への適合にともなう一部改良が実施され、材料費高騰などの理由によって価格が上がったもののスターティングプライスは99万2200円と、100万円を切るモデルも存在している。

 こういうと、ベースグレードには何も付いていないように思うだろうけれど、装備表を見たら「ホントかね!」と驚くばかり。

 エアバッグは運転席+助手席、ABSだけでなく横滑り防止装置も標準。「スマートアシストIII」と呼ばれるADAS(衝突被害軽減ブレーキなど)、コーナーセンサー、バックギアに入れると自動的に動くリアワイパー、キーレスエントリー、エアコン、パワーウインドウ、集中ドアロックまで付いているのだ。ベースグレードで何ら問題なし。

 今回試乗した最上級グレードの「G」(132万円)になると、サイド&カーテンエアバッグやLEDヘッドライト、オートエアコン、スマートキー、アルミホイール、上質なトリムなど、見た瞬間「なかなかいいね!」という内容。

 もはや普通のフル装備乗用車といった感じで、これにディスプレイオーディオなんか付けてやれば苦しゅうない。

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