都心で降雪も「ノーマルタイヤ」続出!? やはり“準備ゼロ”の車両も…すでに「事故多発」で東名ほか「通行止め」相次ぐ

19日の朝から都心も雪に見舞われました。関東地方の高速道路は雪の影響で通行止めや冬用タイヤ規制が行われています。そんななか、ノーマルタイヤで走行するクルマもいるようです。どんな危険性があるのでしょうか。

ノーマルタイヤはNGです 高速道路は冬用タイヤ規制も

 19日の朝から日本列島の広い範囲で冷え込みが強まり、関東平野部や都心でも降雪が観測されました。
 
 関東地方では高速道路の一部が通行止めとなっているほか、冬用タイヤ規制となっている区間もあります。
 
 そんななかノーマルタイヤで走行するクルマも多数いるようです。

都心でも雪(画像はイメージです/PIXTA)
都心でも雪(画像はイメージです/PIXTA)

 11時40分現在、中央道 八王子JCT〜一宮御坂ICの間の上下線、首都高 埼玉新都心線(S2)・埼玉大宮線(S5)の上下線、圏央道 大栄JCT〜神崎ICの両方向がそれぞれ通行止めとなっています。

 また、関越道や東北道、常磐道、京葉道路、東関東道、外環道、圏央道、東京湾アクアラインなどでも、冬用タイヤ規制が行われています。

 このほか、東名高速の上り線 東名川崎IC→東京料金所や常磐道の上り線 谷和原IC→柏ICのあいだでも事故があり、通行止めになっていました。

※ ※ ※

 そうしたなか、ノーマルタイヤで雪の対策をしないまま走行する人も多いようで、SNSなどどには「ノーマルタイヤがいてヤバい」などといった投稿が散見されるほか、首都高や各道路管理者などは、冬用タイヤなどのすべり止めを携行するように呼びかけています。

 ではなぜノーマルタイヤで走行すると危険なのでしょうか。

 雪が降っていたり、路面が凍結しているときにノーマルタイヤで走行すると、タイヤのゴムが低温になって硬化し、路面を掴む力(グリップ力)が低下します。

 そうすると、発進時はタイヤが空回りするほか、ブレーキが効かなくなって停止するまでの距離が伸びたり、走行中に横滑りを起こして事故にいたる可能性があるのです。

 また、気温が低く、路面が濡れていると、道路のつなぎ目やトンネルの出入り口付近、橋の上、日陰などは凍結している可能性があります。

 ノーマルタイヤは凍った路面に対応していないので、氷の上を滑走するような状態になり、運転操作が不能になることがあります。

 スタッドレスタイヤはゴムが柔らかいため、低温でもグリップ力を保つことができる上に、雪を踏み固める構造や氷表面の水分を除去する構造、氷を切り裂く構造などが用いられているので、安定して走行することができます。

 またタイヤチェーンは雪や氷に食い込むことで、スタッドレスタイヤでも走行できないようなひどい凍結や急な坂道、雪が踏み固められた路面などの場合で効果を発揮します。

 なお、沖縄県を除く各都道府県では、道路交通法第71条の施行細則において、積雪路面や凍結路では、冬用タイヤやタイヤチェーンなど、すべり止め装置の装着が義務付けられています。

 未装着の場合、罰則として普通車や二輪車は6000円が科される可能性があります。

 もしスタッドレスタイヤを履いていなかったり、タイヤチェーンを持っていないのであれば、クルマの運転は控えたほうがよいでしょう。

【画像】出た〜! これが案の定「ノーマルタイヤでスタックするクルマたち」です

【2025年最新】自動車保険満足度ランキングを見る

画像ギャラリー

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿や、URLを記載した投稿は削除する場合がございます。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー