道路脇で見かける「謎の青いスラッシュ」どんな意味? 重要なのに忘れがち!? “マイナー標識”の大切な役割とは?
道路にはさまざまな標識が立っていますが、なかにはあまり目にすることがないマイナーな標識もあります。なかでも、白地に青い丸とスラッシュが入った標識はどのようなことを意味するのでしょうか。
「補助標識」の役割は?
クルマを運転しているとさまざまな道路標識に遭遇しますが、道路標識には方向や場所を示す「案内標識」、黄色で注意を促す「規制標識」、そして「警戒標識」があります。
案内標識は、地名やその地名まであと何キロの距離なのかが記載されていたり、国道〇号か、登坂車線など名前の通りなどを案内する役割があり、基本的には青色か緑色の標識で、白地に青文字や緑文字の場合もあります。

警戒標識は黄色地の標識で、「信号機あり」「すべりやすい」「動物が飛び出すおそれあり」「学校、幼稚園、保育所等あり」などがよく見かけられます。
規制標識は「車両通行止め」「車両進入禁止」「車両通行止め」など赤い標識もあれば、「一方通行」「指定方向外進行禁止」など青い標識もあります。
そして、標識の下に情報を記載する役割を担う「補助標識」というものもあります。
よく見かけるのは「7-20」といった、その標識が適用される時間が記載されていたり、「日曜・休日を除く」など、標識が適用されない曜日を知らせてくれたりするものです。
基本的な標識は、クルマを運転するドライバーは誰もが覚えているはずですし、見た目で想像できるものもありますが、なかには普段あまり見かけることが少ない“マイナーな標識”が突然現れることがあります。
そんな、マイナーな標識のひとつともいえるのが、「白地に青い丸とスラッシュが入った標識」です。
この標識は「終わり」を示しており、指示標識や規制標識の内容を守らなければならないゾーンが終了する場所に設置されています。
例えば、最高速度が示された規制標識が設置されており、しばらくしてその規制標識と共にこの終わりの標識が出てきたらその最高速度を守る義務から解放といった形になります。
この終わりを意味する標識は補助標識に該当します。
他にも「区域ここまで」や「ここまで」と文字で記載されている標識や、赤い「左」矢印の標識も同じく終わりを意味する標識になります。
反対に始まりを意味する標識もあります。
規制標識や警戒標識の下に「区域ここから」や「ここから」と文字で記載されている標識があれば、そこからその規制標識や警戒標識を守らなければならないということになります。
また文字で表現されている標識以外にも、終わりと反対の赤い「右」矢印も始まりを意味する標識です。
始まりを意味する標識の場合は、ここから始まりということを意味するもの以外にも「この先50m」や「ここから100m」といったあらかじめ事前に伝えてくれる補助標識もあります。
このような事前に伝えてくれる補助標識は、「しばらくするとこの標識を守らなければならない」と心の準備をすることができるでしょう。
その他にも「←→」このような矢印が左右を向いている補助標識も存在します。
これはその規制標識や警戒標識を守らなければならない区間にいることを示しています。
それなら「←→」がなくても、シンプルにその規制標識や警戒標識だけでもいいのではないかと思われるかもしれませんが、この左右を向いている矢印があることでここがあくまでその規制標識や警戒標識の区間であり、いつかは終わるということが分かります。
標識というと、主となる規制標識や警戒標識だけが目に入り、とりあえずそれらを守ろうとするかもしれませんが、補助標識も大切な情報のひとつです。
標識を見る際は補助標識も含めて確認し、従うようにしましょう。
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