3年ぶり復活のトヨタ「ヴィッツ」!? 全長3.7m級の「ちょうどイイサイズ」×MTもあり! 約136万円の超コンパクトモデルが南アフリカで展開中
かつて日本でも大人気だったコンパクトカー「ヴィッツ」ですが、南アフリカでは今も新車で販売されています。いったいどのような仕様なのでしょうか。
日本で2020年に消滅した「ヴィッツ」が南アフリカでは2023年に復活!?
かつてトヨタが販売していたコンパクトカー「ヴィッツ」は、日本市場では2020年に登場した「ヤリス」へバトンタッチされる形でその姿を消しました。
しかし南アフリカ市場では2023年、「ヴィッツ」の車名が復活し、新たな展開を見せています。どのようなクルマなのでしょうか。

初代ヴィッツは1999年1月にデビューし、コンパクトながら広い室内空間と優れた燃費性能で人気を博しました。
2代目(2005年)、3代目(2010年)と進化を重ね、日本では2020年のフルモデルチェンジを機に「ヤリス」へと名称が変更されました。
しかし日本市場では消滅した一方で、南アフリカでは新たな形で復活を遂げていました。
トヨタの南アフリカ法人は、2023年1月26日に開催された「State of the Motor Industry(SOMI)」イベントで、新型ヴィッツを発表しました。
同市場ではすでにコンパクトハッチバック「スターレット」が販売されていますが、ヴィッツはその下のエントリーモデルという位置づけです。
この南アフリカ版ヴィッツは、スズキのインド法人「マルチ・スズキ」が製造するコンパクトハッチバック「セレリオ」をベースとしたOEMモデルで、トヨタとスズキの業務提携の一環として誕生しました。
南アフリカでは、それまでのトヨタ・ダイハツの共同開発車「アギア」の後継モデルとして販売されています。
なお前述のスターレットも同様に、マルチスズキ製の「バレーノ」OEMモデルです。
南アフリカ版ヴィッツのボディサイズは、全長3695mm×全幅1655mm×全高1555mm、ホイールベースは2435mmとコンパクトな設計の5人乗り5ドアハッチバックで、かつて日本市場で販売されていた最小クラスのコンパクトカー「パッソ」に近いサイズ感です。
最低地上高は日本で販売されるトヨタ「ヤリスクロス」と同等の170mmに設定されており、悪路が多い南アフリカの道路事情に適した仕様です。
エクステリアデザインは丸みを帯びた可愛らしいスタイルが特徴で、シンプルながらもスタイリッシュな印象を与えます。
インテリアはブラックとブラウンの配色が施され、広々としたキャビン空間を実現。カップホルダーの充実や、クラス最高クラスの295リットルのトランク容量など、実用性も高められています。
パワートレインは、最高出力66馬力・最大トルク89N・mを発生する直列3気筒1リッターガソリンエンジンを搭載し、前輪を駆動。トランスミッションは5速MTまたは2ペダルの5速AGS(オートギアシフト)が組み合わされます。
ボディカラーは、ミスティックパールホワイト、アーバンシルバー、ダスクグレー、ジェットブルー、シャドーブラックパールの5色が設定されています。
装備面では、Bluetooth、Aux、USB接続を備えたオーディオシステムに加え、上位グレードにはタッチスクリーン式のインフォテインメントシステムと4スピーカーのサウンドシステムが標準装備されています。
安全面では、運転席・助手席のツインエアバッグ、EBD(電子制動力配分システム)付きABS(アンチロックブレーキシステム)、VSC(横滑り制御機能)などが備わります。
南アフリカでのヴィッツの販売価格は、16万9899ランド(約136万円)から21万4900ランド(約172万円)となっています。
日本市場とは異なる形で新たな展開を見せているヴィッツ。今後、トヨタとスズキの協業がさらにどのように進展していくのか、引き続き注目が集まりそうです。
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