トヨタ最新「“2人乗り”ハイラックス」に注目! カクカクデザイン&「5速MT×ディーゼル仕様」あり! “TOYOTA”ロゴもお洒落なタフマシン「ランガ」尼国仕様とは?
トヨタが新興国向けに展開している「ハイラックス ランガ」とは、一体どのようなクルマなのでしょうか。
ハイラックスの弟分「ランガ」とは?
トヨタは国内市場において「ハイラックス」の生産を休止しているなか、新興国向けに新たな展開を見せています。
その1つが「ハイラックスランガ」で、これはトヨタのグローバル戦略である「IMV(Innovative International Multipurpose Vehicle)」プロジェクトから生まれたモデルです。

このプロジェクトは、多目的に使える車両を低コストで提供することを目指し、特にアジアや新興市場のニーズに応えることを重視しています。
ハイラックスランガは、日本で馴染み深いハイラックスの弟分とも言える存在で、コンパクトながら実用性と堅牢さを兼ね備えた設計が特徴。
ハイラックスと比べると一回り小さいサイズ感が際立ちますが、その分、取り回しやすさと柔軟性に優れています。
特に荷台部分はカスタマイズの自由度が高く、仕向け地の多様な用途に合わせて拡張や改造が可能な点が大きな魅力です。
例えば、運搬用のシンプルなピックアップトラックから、移動販売車やキャンプ仕様まで、ユーザーのアイデア次第で幅広い用途に対応できます。
このモジュール設計は、現地のボディビルダーと連携することでさらに進化し、地域ごとの需要にきめ細かく応える仕組みが整っています。
生産は主にタイで行われており、そこで「ハイラックスチャンプ」という名前で2023年11月に初めて市場に登場しました。
その後、2024年10月にはインドネシアでも販売が開始され、ハイラックスランガとして現地で展開されています。
ボディサイズは全長4970mm×全幅1785mm×全高1740mmで、ホイールベースは2750mmと、日本の道路環境でも扱えるレベルと言えるでしょう。
デザインは無骨で角張ったラインが特徴的で、見た目にも頑丈さが伝わります。
また、短いボンネットとキャビン設計により、狭い場所での取り回しが向上し、最小回転半径は4.9mとコンパクトカー並みの扱いやすさを実現しています。
内装は2人乗りのレイアウトを採用し、シンプルで実用性を重視しつつも、エアバッグやABSなどの基本的な安全装備は標準搭載されており、新興国市場でも安全性が求められる現代の基準を満たしています。
エンジンには2つの選択肢が用意されています。
1つは2リッターのガソリンエンジンで、最高出力139PS、最大トルク183Nmを発揮します。
もう1つは2.4リッターディーゼルエンジンで、最高出力149PS、最大トルク343Nmと、より力強い走りを求めるユーザー向けです。
トランスミッションは5速MTが基本で、ディーゼル車には6速ATもオプションとして提供されています。
このパワートレインは、ハイラックスやフォーチュナーといったIMVシリーズの既存モデルから引き継がれた信頼性の高いもので、耐久性とメンテナンスのしやすさが考慮されています。
なお価格面でも魅力的で、インドネシアでは最廉価モデルが1億9000万ルピア(約172万円)、最上級モデルは2億9920万ルピア(約271万円)で販売されています。
※ ※ ※
日本ではハイラックスの生産が休止している現状を考えると、ハイラックスランガが国内で販売される可能性は現時点では低いかもしれません。
しかし、新興国での成功がトヨタの戦略に影響を与えれば、将来的に日本市場向けにアレンジされたモデルが登場する可能性もゼロではありません。
トヨタが掲げる「モビリティ・フォー・オール」の理念のもと、この車両は多様なライフスタイルやビジネスニーズに応える存在として、今後も注目されるでしょう。
日本で売れよ。