「あ、間違えた!」 高速道路で「目的地出口」を通り過ぎたらどうすれば… 急な「Uターン」絶対ダメ! とるべき行動とNG行為とは

高速道路を走行中、目的の出口をうっかり通り過ぎてしまうことがあります。このような場合、どうすればいいのでしょうか。知っておきたい対処法について紹介します。

焦りは禁物!「特別回転」を利用して“安全”にUターンを

 高速道路を走行中に、目的の出口をうっかり通り過ぎてしまうことがあります。あるいは、ジャンクションで進行方向を誤り、高速道路上で道に迷ってしまうこともあるでしょう。
 
 このような場合、どうすればいいのでしょうか。

「あっ……!」ついうっかり「目的の出口」を通り過ぎてしまったら!?[画像はイメージです]
「あっ……!」ついうっかり「目的の出口」を通り過ぎてしまったら!?[画像はイメージです]

 高速道路は、1つの出口を通り過ぎると次の出口までの距離はおよそ10km。これは欧米諸国の2倍にあたる長さです。

 また、日本全国の682の市町村に高速道路が通っていますが、そのうち約3割には出口がありません。そのため、高速道路上で道を間違えると、一般道と違って時間もお金も大きく失うことになります。

 目的の出口を通り過ぎたことに気づいたとき、多くの人は「次の出口までどれくらいあるのか」と動揺するでしょう。

 また、高速道路料金が余分にかかる不安から、「少しだけ戻れないか」と考えてしまうこともあるかもしれません。

 実際、NEXCO中日本によると、高速道路上では平均して2日に1回、逆走が発生しています。

 その半数はインターチェンジや料金所付近で起こっており、出口を通り過ぎたことに気づいて慌ててUターンするケースも少なくないといいます。

 では、出口を通り過ぎてしまった場合、どのように対処すればよいのでしょうか。

 基本的に、目的の出口を通り過ぎた場合は、次の出口まで走らざるを得ません。しかし、高速道路では「特別転回」という措置を利用すれば、目的の出口へ戻ることが可能です。

 NEXCO中日本では、次のように案内しています。

「目的のインターチェンジを通り過ぎてしまった場合はそのまま走行し、次のインターチェンジで降りてください。

 インターチェンジ出口では一般レーンをご利用いただき、料金の精算前に料金所スタッフにお申し出ください」

 実際に一般レーンで係員に出口を間違えたことを伝えると、通行券に特別転回の承認印を押してもらえます。

 特別転回は、工事や事故、悪天候などの理由で高速道路を引き返す必要がある場合に適用される措置で、インターチェンジを出ることなく方向転換(転回)ができます。目的の出口をうっかり通り過ぎた場合も、この特別措置が適用されます。

 承認印を押してもらった後は、料金所近くでUターンし、高速道路本線に戻って目的の出口へ向かいます。

 料金所によっては、一度一般道に出てからUターンする場合もあり、その際は入口料金所で再び事情を説明することになります。

 特別転回を利用すれば、通り過ぎた分の通行料は発生しません。

 また、目的の出口から2つ以上先まで進んでしまった場合や、特別転回後に再び出口を間違えてしまった場合も、料金所の係員に事情を説明すれば対応してもらえます。

 ただし、特別転回は係員のいる料金所でしか利用できません。ETC専用のスマートICでは対応してもらえないため、注意が必要です。

 また、首都高速のような都市高速では特別転回の措置がないため、あらかじめ把握しておくとよいでしょう。

 出口を通り過ぎてしまった際は、安全な運転を最優先にすることが大切です。

 高速道路は一方通行のため、道路上でUターンやバックをするのは厳禁です。

 また、間違えに気づいて急ブレーキをかけたり、その場で停車したりする行為も、大事故につながる危険があります。

 特に、ジャンクションやインターチェンジのランプ部分はカーブが多いため、後続車に追突されるリスクが高く、絶対に停車してはいけません。

 料金所でUターンする際も、多くの車両が出入りするため、自己判断ではなく必ず係員の指示に従うようにしましょう。

 また、高速道路の入口を間違えて進入してしまった場合も、入口料金所で係員に申し出ることで元の道に戻ることができます。

 高速道路上で道を間違えた際に焦ってしまうと、思わぬ事故につながる可能性があります。困ったときは無理に対処しようとせず、速やかに係員の指示を仰ぐことが大切です。

 事前にルートを確認しておくことで、こうしたミスを未然に防ぐこともできます。初めて通る道路ではカーナビに頼りすぎず、最新の地図を活用しながら走行計画を立てておくと安心です。

【画像】「えっ…!」これがうっかり間違えたら渡される「特別な紙」です!(30枚以上)

【2025年最新】自動車保険満足度ランキングを見る

画像ギャラリー

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿や、URLを記載した投稿は削除する場合がございます。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー