高山~長野直結!? 夢の短絡ルート「中部縦貫道」工事どこまで進んだ? 東海北陸道⇔長野道の「難所」改良進行中! 高山市街もスルーへ
松本側からも上高地方面へ快適に!?
【松本側】
●松本波田道路 5.3km【事業中】
長野道の「松本JCT(仮称)」から西へ分岐し、高架主体で信号ゼロで市街西部をつなぎます。開通すれば、まともな主要道路の無かった旧梓川村エリアにとって、松本中心街直結の悲願のアクセスルートとなります。

●波田~安房峠道路 約27km【概略ルートも未決定】
松本側は、中部縦貫道としての計画検討はほとんど手が付いていません。長野県内に「中部横断道」「三遠南信道」など他の高規格道路の事業が目白押しのため、ある程度優先順位をつけて予算配分しないと手が回らない事情もあります。
いっぽう「中部縦貫道」とは別に、国道158号の現道の課題解決のための改良事業が、県主体で進められています。
〇狸平改良 1.5km
2017年に事業化。深い谷間をクネクネと抜ける狭隘区間を、長さ1060mの「狸平トンネル」で一気に抜けていきます。2024年8月に、約2年の工事を経て貫通を果たしました。
〇奈川渡改良 2.2km
2011年に事業化。同じく崖が迫る狭隘区間で、落石が頻発し、冬季は雪崩で通行止めも発生しています。特に、道中のトンネルは大型車すれ違い困難で、上高地方面の観光バスや高山方面のトラック輸送に著しい支障となっていました。特にダム手前では「トンネルの中で道路が分岐する」というトリッキーな構造でも知られています。
事故・災害が多発する現状を解決するため、狭隘区間を長さ1534mの「大白川トンネル」と長さ410mの「新入山トンネル」で一気に抜けるのが、本事業です。
メインとなる大白川トンネルは2019年に貫通。いっぽう、短いほうの新入山トンネルは、線形変更で再設計となったため、まだ着工していません。当初は既存トンネルに合流させる設計でしたが、工事中に長期間の通行止めが発生するため、設計見直しで完全に独立した線形に変更されたのです。
Writer: くるまのニュース編集部
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