30年の歴史に幕! スバル「レガシィ」販売終了へ! “最後のモデル”は「もう買えない」!? シリーズの集大成を飾る特別仕様車「30th Anniversary」 販売店の反響は?
スバルは「レガシィ アウトバック」シリーズのファイナルモデルとなる特別仕様車「レガシィ アウトバック 30th Anniversary」を発表しました。果たしてまだ購入することはできるのか、販売店に話を聞きました。
限定500台に注文殺到! どんな人が手に入れたのか
スバルは2024年10月24日、「レガシィ アウトバック Limited EX」をベースとした特別仕様車「30th Anniversary」を500台限定で販売すると発表しました。
一体どのようなユーザーが注文したのか、まだオーダーできるのかなど、気になる疑問についてスバルの販売店に聞いてみました。

レガシィ アウトバックの特別仕様車「30th Anniversary」は、1994年に初代アウトバックがデビューして以来、30年の集大成として企画されたモデルです。
30th Anniversaryの主な特徴として、外観はフロントグリルおよびルーフレール、ドアミラー、リアドアのサイドクラッディング部の”OUTBACK”の文字などがブラックに統一されています。
そのほか30th Anniversary専用のリアオーナメント、STIチューニングによる日立Astemo製SFRDフロントダンパー&STIチューニング リアダンパー、18インチアルミホイール(マットブラック塗装)の採用といった特別装備が満載です。
室内も、アイボリー&ブラックナッパレザー、シルバーステッチ仕上げの本革シートを採用しているほか、運転席および助手席のドアトリムに“30th Anniversary”専用の刺繍が入るなど、所有欲をくすぐります。
またベースとなる「Limited EX」ではメーカーオプションとされるハーマンカードンサウンドシステム(専用11スピーカー:フロント6+リア4+サブウーファー)が標準装備されます。
申し込み多数の場合は抽選となり、抽選エントリー期間は2024年10月24日から11月10日で、車両本体価格は500万円を超えるとされています(実際には506万円だった模様)。
また通常モデルについても、2025年3月末までの受注をもって終了となり、レガシィシリーズとして国内における36年の歴史に幕を閉じることとなります。
そんな30th Anniversaryの販売状況について、首都圏のスバルディーラーの販売スタッフは以下のように語ります。
「これまでアウトバックを所有してきた方はもちろん、『レヴォーグではなくやっぱりレガシィ』と、レガシィをこよなく愛するお客様より『一生乗ると約束するから買わせてくれ』といった具合に熱烈なラブコールをいただきました。
全国で500台限定ですから、各販売店の割り当てもごくわずかだと思われます。
スバルディーラーが全国でおよそ700店舗以上あるなか、割り当てが0台の店舗もあったはずです。
車両本体価格が500万円オーバーの高価なモデルなので、年齢層は50代半ばから60代の方が多い印象です。
お若いときにレガシィを所有していたり、憧れた世代の方たちですね。
頑なに『ミニバンはもちろん、SUVなんて買わない』といったポリシーをお持ちの方が歴代レガシィ、そしてレヴォーグを選んでくださっているように感じます。
我々としても、レガシィの名を冠したモデルが日本から姿を消してしまうのは辛いです」
また別の販売店でも、かなりの反響があったといいます。
「レガシィを”卒業”してから輸入車のステーションワゴンにお乗り換えなられたお客様が、今回の発表を受けて『最後にもう1度レガシィに乗りたい』とエントリーされていらっしゃいました。
500台の販売台数に対して、3000人を超えるお客様からご応募があったと聞いています。
当店の割り当ては1台のみで、文字どおりの争奪戦となってしまいました。
なお、ご納車は4月以降を予定しております」
前述の通り、この30th Anniversaryをもって、国内におけるレガシィの歴史に終止符が打たれてしまいます。
これがあくまでも一過性のもので、5年後、10年後でも良いので再び「レガシィ」の名を冠したモデルが復活してくれることを祈るばかりです。
Writer: 松村透
株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。
輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当後、2013年に独立。フリーランスを経て株式会社キズナノートを設立。現在に至る。
2016年3月〜トヨタ GAZOO愛車広場連載中。ベストカー/ベストカーWeb/WebCARTOP他、外車王SOKEN/旧車王ヒストリア編集長を兼務する。
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