トヨタ「高級“SUV”ミニバン」がスゴい! ゴージャスグリルの「ど迫力マスク」もカッコいい! 内装も豪華過ぎる3列モデル「イノーバ ハイクロス」とは
トヨタはインドなどの海外市場に向けて、SUVとミニバン両方のキャラクターを備えた「イノーバ」シリーズを展開しています。どのような特徴を備えているのでしょうか。
日本のユーザーが受け入れる要素は十分にある!
インドネシアやインドなど、海外で人気のトヨタ車「イノーバ」シリーズ。
SUVとミニバン、両方のキャラクターを備え、日本に導入されたら人気を集めそうな同モデルについて紹介します。

1970年代後半、トヨタが新興国で販売を開始したMPVの「キジャン」。
MPVは「Multi Purpose Vehicle(マルチパーパスビーグル)」の略で、日本語だと「多目的に活躍できる自動車」を意味します。ちなみにキジャンはインドネシア語の“鹿”です。
キジャンは未舗装路や荒れた土地の走行を想定し、タフで走破性の高いラダーフレームを採用。日本から輸出された部品を現地で組み立てるノックダウン生産で販売され、1970年代後半から東南アジアや南アフリカ、インドで人々の生活を支えました。
2004年、キジャンは一部のモデルを除いて「イノーバ」へとバトンタッチ。
MPVというボディタイプにラダーフレームを踏襲するなど、実用性を優先したモデルであることは変わりありませんが、エクステリアは先進国で発売される車両と遜色のないデザインを獲得します。
2022年に登場した3代目モデルでラダーフレームを廃止し、最新のプラットフォーム「TNGA-C」を採用。また最新の第5世代ハイブリッドシステム搭載するグレードをラインナップするなど、新興国向けモデルからの脱却を計ります。
エクステリアはメッキパーツを多用して高級感をかもし、鋭いヘッドライトやキャラクターラインが力強さを演出。
インテリアにはステッチを施したシートを備え、上位グレードにはリアエンターテインメントモニターやパノラマルーフといった、様々な車中を楽しむための装備が設けられました。
高い走行性能と快適性、そして安全装備を備えた3代目モデルは、インドネシアでは「キジャンイノーバゼニックス」、インドでは「イノーバハイクロス」と、それぞれの名称で発売。価格は日本円にして350~600万円に設定されます。
特にインドでの人気は高く、供給の追いつかなかった上位グレードは受注を一時中断し、生産や供給体制を見直す事態が発生しました。
日本でもSNSを中心にキジャンイノーバゼニックス、あるいはイノーバハイクロスを求めるユーザーの声があります。
デザインは格好良く、ハイブリッドモデルも設定。多くの先進安全装備を備えるイノーバの商品力は十分に整っています。
実際にトヨタが国内導入したとして、多くのユーザーは受け入れるでしょうか。
快適な車内と多くの荷物を積める実用性を確保し、3列シートを備えるイノーバは、日本ではミニバンに相当します。
採用するプラットフォームやサイズ感などから、国内モデルではトヨタ「ノア」や「ヴォクシー」が近いカテゴリーでしょう。
イノーバの販売される地域は郊外に未舗装路が多く残っており、荒れた道でも問題のない走行性(車高の高さ)が求められます。そのためイノーバはミニバンとSUV、両方の特徴を持った性能とデザインを有します。
ボディサイズは全長4755mm×全幅1845mm×全高1780mm(イノーバハイクロス)。ノア(全長4695mm×全幅1730mm×全高1895mm)と比較し、全長と全幅で一回り大きく、全高がやや低くなります。
イノーバの購入層はSUVらしさの欲しいミニバンユーザー、あるいは3列シートの欲しいSUVユーザーの乗り替えがメインと考えられます。
イノーバの後部ドアは通常の形状で、2列目、3列目シートへの乗車には後部ドアを大きく開き、乗員は屈み込まねばなりません。
スライド式ドアに慣れたミニバンユーザーからは不満が出るかもしれませんが、一方で林道程度ならば楽に走行できるほどの優れた走破性を好ましく受け取るユーザーも多そうです。
導入すれば「SUVミニバン」というキャラクターの試金石となるイノーバ。
日本の環境に向けた変更が求められる可能性もありますが、インドネシアやインドでの人気は好材料のはずです。
ユーザーの声次第では、国内導入も十分にあるかもしれません。
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