最新「“お手頃”EV」どれがいい? 600万円級「テスラ・ボルボ・BYD」イッキ比較! それぞれの“違い”とは【試乗記】
人気のテスラ製コンパクトSUVがマイナーチェンジ
●テスラ「モデルY」
続いて、クーペのようなフォルムが特徴的なSUVのテスラのモデルY。
マイナーチェンジ直後ということで、メインの試乗は従来のモデルで行いつつ、新しいモデルも実車が用意されていたので、少し試すことができました。

新型モデルYのデザインは、フロントマスクがより未来的になり、リアビューは横一文字の力強いラインを描くテールライトが印象的。
全長4800mm、全幅1980mmのボディは最低地上高が167mm確保されており、ちょっとしたラフロードや雪道も安心です。
バッテリーがスタンダードレンジで後輪駆動のRWDと、ロングレンジのデュアルモーターAWDがあり、どちらもモーターが進化して航続距離が少し延びました。テスラの測定値でRWDが547km、AWDが635kmとなっています。
今回はAWDに試乗しましたが、0-100km/h加速がわずか4.3秒という、スーパーカー並みの実力を秘めているだけあって、その片鱗は街乗り程度でも感じることができます。
アクセルを踏み込んでいった時の反応の良さや、後ろから押し出されるようなモリモリとしたトルク感はスポーツカーのよう。
それでいて、ドシっとした接地感と直進安定性もしっかりと感じることができます。
20インチという大径タイヤを履いているとは思えない落ち着いた乗り心地ですが、マイナーチェンジで足まわり全体をセッティングし直し、さらに乗り心地がアップして静粛性も高まったということで、こちらもファミリーユースにおすすめできるモデルです。
インテリアは、15.4インチのタッチスクリーンが中心となり、物理スイッチは数えるほどに抑えられています。
スマホを使うように操作する感覚で、マイナーチェンジ版ではさらに運転席から助手席の操作ができるようになったり、2列目シートに8インチタッチスクリーンが装備され、そこからでもいろんな操作が可能となるなど、充電中などの停車中、どの席に座ってもエンタメが楽しめるようになっています。
このほか使い勝手では、大容量のラゲッジスペースも長所の1つ。
後席がパワーリクライニングでフラットに倒すことができ、最大2130リットル以上の広大なスペースが確保できたり、車両に近づくだけでバックゲートが開くハンズフリートランク機能も便利です。
またテスラはスーパーチャージャーという独自の高出力急速充電器の設置を意欲的に進めており、たった15分程度で260km以上走行できる充電が完了するので、自宅や勤務先などの近くにあればEVライフが格段にラクになるはず。
アフターサービスを含め、既成概念にとらわれない面白さがテスラの魅力でもあります。
モデルYの価格は595万円(RWD)から683万9000円(ロングレンジAWD)です(ともにマイナーチェンジモデル)。
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