またまた発生「雪道をノーマルタイヤで立ち往生」三国峠でEVがスタック…「なぜ行けると思った?」「免許剝奪しろ」の声も 国交省は「法令違反ですよ!」あらためて警告

群馬・新潟県境に位置する国道17号の「三国峠」で、冬用タイヤ未装着のクルマが立ち往生したことが明らかになりました。国土交通省はあらためて注意を呼びかけています。

今度は大雪の三国峠でスタック発生

 国土交通省 高崎河川国道事務所は2025年2月25日、公式SNSを更新。
 
 そのなかで、群馬・新潟県境に位置する国道17号の「三国峠」で、冬用タイヤ未装着のクルマが立ち往生したことを明らかにしました。

雪道のイメージ(画像:写真AC)。
雪道のイメージ(画像:写真AC)。

 三国峠は、群馬県みなかみ町から関越道西側で山を越え、新潟県湯沢町の苗場スキー場を経て、越後湯沢駅方面へ抜けるルートにあります。

 関越道は長さ約11kmにおよぶ「関越トンネル」で一気に県境を越えていきますが、1985年の開通前は、国道17号の三国峠周りが長らく関東~北陸のメインルートとなっていました。

 そんな三国峠ですが、折からの広範囲の大雪ですっかり雪道になっていて、アスファルト面すら見えないくらいの積雪となっています。

 そこへ、1台の白いEVセダンが立ち往生。関係者が現場に駆け付けると、なんとこの期に及んで「ノーマルタイヤ」で走っていたということです。もちろんチェーンも履いていませんでした。

 なぜ関越トンネルを通らなかったのか(スキー目的か、関越道の料金を節約したかったのか、山道を走りたかったのか)、なぜノーマルタイヤで走ろうとしたのか(何とかなると思ったのか)など、詳細は明らかになっていません。ただ事実として、雪道対策ゼロで雪の峠道に突入して、立ち往生したということです。

 同事務所は「交通渋滞や通行止めを引き起こす可能性がありますので、やむを得ず外出される場合は、冬用タイヤ装着・タイヤチェーン装着をお願いします」とあらためて注意喚起。

 さらに「積雪・凍結道路で滑り止め措置をとらない運転は法令違反となります」と警告しています。

 ちなみに、法律上どんな違反に問われるかというと「公安委員会遵守事項違反」です。違反点数はありませんが、反則金が課せられます(普通車で6000円)。

 具体的には、群馬県の場合、群馬県公安委員会が制定する「群馬県道路交通法施行細則」第25条「運転者の遵守事項」にて、以下のように明記されています。

「積雪または凍結した道路を通行する場合に、前または後の駆動輪のタイヤに鎖等を施し、または雪路用タイヤの使用を義務づけた。規定は最小限度のものであるが、必要により全部のタイヤにチェーンを巻かなければならないことは当然である」

 道路は明らかに積雪していて、雪路用タイヤの使用義務を果たしていてないため、今回の件も「公安委員会遵守事項違反」に該当する可能性が高いと言えます。

 投稿から1時間で、SNS上では多数の反応が。「なんでこの時期の三国峠を夏用タイヤで走れると思ったのか」「雪を知らない人はイケるって思うんやで」「冬の三国峠に夏タイヤで挑むツワモノがいるなんて」「迷惑千万な話。夏タイヤで冬の三国峠アタックなんて馬鹿のやることだよ」「罰金取れ」「ギャハハ」「免許剥奪でいいよ」などのコメントが見られます。

 ちなみに関越道でも、19日に高級SUVがノーマルタイヤで走行してクラッシュしたばかり。相次ぐ「雪道対策ゼロ」のドライバーへ、道路管理者は対応に苦慮しています。

【画像】出た~!これが今回の「夏タイヤで立ち往生したEV」の姿です

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Writer: くるまのニュース編集部

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