もはや「待ったなし」! 日産“復活”のために必要な「策」と「いますぐ“稼げる”クルマ」とは
現在厳しい経営状況に陥る日産が、ホンダとの経営統合の協議を終了したことで、速やかな“新”経営戦略が求められている。日産にいま「もっとも必要なクルマ」について、自動車評論家の国沢 光宏氏が提言する。
日産が今すぐ打つべき「策」とは
経営危機の解消に向けて、ホンダとの経営統合検討をおこなっていた日産だったが、2025年2月13日にその協議が終了したことを明らかにした。
今後は自力での再建を含め、経営体制や戦略の見直しなどが改めて検討されていく模様。果たして日産は、この先どう進めば良いのだろうか。
![日産が今すぐ手を打てば「復活」もまだ間に合う!?[画像は海外向けに先行発表された新型「キックス」]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2026/02/20250225_Nissan-Kicks_001.jpg?v=1740452170)
日産の内田社長は2月13日に行われた2024年度第3四半期決算発表で「稼げるクルマがない」と語った。5年も続いた内田体制で、稼げるクルマを作れなかったということになる。
今、日産に必要な「稼げるクルマ」はなんだろうか。以下、奇手や夢物語や無理難題じゃなく、真正面からどんなクルマがあればいいのか考えてみたい。
と模索し始めたものの、新型車の仕込みを始めてから市販まで最短で3年掛かってしまう。
今の日産の経営状況悪化ペースでは、3年という時間など無い。すぐに効果の出る販売増のアイデアが必要だ。
打つ手はあるのか。「ある!」と即答しておく。
例えば電気自動車の「SAKURA(サクラ)」。2022年のデビュー当初の価格(消費税込み、以下同))は233万円だった。
その後、電池調達の価格や資材高騰などを理由とし20万円も値上げし、253万7000円になった。
確かに資材は一時上がったけれど、すでに下がっている。
もうひとつの課題として、今の日産の営業力が著しく低下してきている点を挙げたい。
だったらいっそディーラーの対応をAIにしてしまい、商談から補助金申請書類作成まで全てAIに任せればいいと思う。書庫証明取得はユーザーが委託するカタチでいい。
車両価格は工場出荷価格+運送費用(有料で納車整備のメニューを用意)。そうなればディーラーの維持コストや営業担当の給料をユーザーが負担しないで済む。
前述のサクラでいえば、資材価格の低下などの見直しにより240万円。ディーラーの販売コストをカットすることで220万円くらいまで安くなるだろう。
補助金は55万円だから、実質165万円だったら需要も出てくるだろう。
東京都などは別口で45万円の補助金が出るため(2025年度も同じくらいの金額になりそう)、120万円でガソリン車より安価なランニングコストの電気自動車が買えてしまう。
今度はもう少し大きな車種の事例を見てみよう。
ミドルクラスSUV「エクストレイル」の「X」グレードの価格は384万円だ。
2022年にデビューした時だと349万9000円だったから、34万1000円(10%)も値上がりしてしまった。
これまた部品調達価格が落ち着いていることと、AI販売化することで販売価格を大きく引き下げられると思う。
その上で装備を簡素化したグレードなど用意してやることで、一段とリーズナブルな価格になるだろう。安ければ実需も出てくるはずだ。
























































































