悲願のバイパス道路「新所沢街道」直結開通で「所要時間6割減」も!? 田無のメチャクチャ道路網に悲願の「新ルート」開通効果が発表
東京都は2025年2月20日、整備中の「新所沢街道」について、西東京市内の開通から半年の開通効果を発表しました。
所要時間や渋滞長が減少
東京都は2025年2月20日、整備中の「新所沢街道」について、西東京市内の開通から半年の開通効果を発表しました。

新所沢街道は、昔ながらの「所沢街道」に代わる近代的な都市計画道路として、田無方面から東村山を経由し、最終的には所沢市で国道463号「所沢入間バイパス」へ直通し、飯能方面まで一直線となる計画です。
事業化し用地取得ができたところから、小間切れに小間切れに開通が進められ、今や東村山~西東京が一本の道路で結ばれています。
最近まで、田無の六角地蔵尊の手前で所沢街道とつながっておらず、最後の最後でブツ切れという情けない状況でしたが、2024年2月に悲願の開通を達成。新所沢街道はついに、青梅街道や新青梅街道とも接続を果たしたのです。
それから1年が経過し、ひとまず開通半年後の利用状況が公開されました。
まずは時間短縮ですが、滝山団地手前の「前沢南交差点」から六角地蔵尊交差点まで(3km弱)は、「手前でブツ切れで所沢街道へ迂回する」という不便な時代と比較して、10分→4分と大幅短縮。逆方向も8分→4分と半減しています。
狭い所沢街道は交通集中で大混雑していましたが、交通量は12時間あたり約9600台から約6700台へ大幅減。生活利用者としても、中距離移動の集団に巻き込まれずに日常生活を営みやすくなりました。
さらに新所沢街道は、2021年に六角地蔵尊交差点を突き抜けて東進し、南北軸の「谷戸新道」に直結しています。
この直結により、所沢街道と新青梅街道と青梅街道がグチャグチャに入り乱れる田無駅周辺を抜けずにすむようになり、新青梅街道交点の悪名高い「北原交差点」でも、朝の渋滞長が約260mから約110mに大幅緩和されています。
ほかにも利用者の感想として「所沢街道が狭く交通量が多かったのが分散して良くなった」「所沢街道より西側への移動がスムーズになった」などの声が上がっています。
さて、気になる新所沢街道の「東村山~所沢」区間ですが、所沢市内では所沢入間バイパスの延伸部の工事が、都県境めざして進行中です。いっぽう東京都側は、まだ用地取得率が6割程度。都県境をまたぐ部分に至っては事業化すらしていません。
まだ東村山市青葉町の「多摩北部医療センター西交差点」までの暫定開通ですが、旧所沢街道の六角地蔵交差点から北行し東村山市の全生園正門交差点までの交通量は確かに少なくなったし、道幅の狭い旧道を走る大型車の数も少なくなったと実感しています。しかし新所沢街道の東村山~所沢区間は用地買収が進んでいない箇所が多くこの区間の開通まではかなりの時間を要するかと思われます。