ダイハツの「“FR”スポーツカー」! 全長3.8m級ボディ&“1.3リッター”エンジン搭載! “軽じゃないコペン”「ビジョン コペン」とは
「ジャパンモビリティショー2023」でダイハツが公開した「ビジョン コペン」。どのようなモデルなのでしょうか。
ダイハツのコンパクトFRスポーツ!
一時は複数のメーカーがラインナップに加えていた軽自動車のオープンモデル。しかし時代の変化もあってか軽自動車は背の高いスーパーハイトワゴンが人気の中心となり、軽のオープンモデルはダイハツの「コペン」(とそのハイパフォーマンスモデルのトヨタ「コペンGR SPORT」)のみとなってしまっています。
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そんなコペンも現在販売中の2代目モデルの登場が2014年6月ということで、すでに10年以上が経過。そろそろ次期モデルが……という声も聞かれるタイミングとなってきました。

そんな折、2023年に開催された第1回「ジャパンモビリティショー」のダイハツブースに展示されたのが「ビジョンコペン」なるオープン2シーターモデルのコンセプトカーです。
ビジョンコペンという名前からも分かるように未来のコペンを示唆するものとなっており、エクステリアデザインは丸型の灯火類を備えた、一目でコペンであることが分かるスタイルが最大の特徴。
現行型にも丸形ヘッドライトを備えたコペン“セロ”というモデルが存在しますが、このビジョンコペンはどちらかというと2002年から2012年にかけて販売された初代コペンのイメージを踏襲したものとなっていました。
そんなビジョンコペンは、ともすると初代コペンを今風に仕立て直しただけのコンセプトカーのようにも見えてしまいますが、これまでのコペンと共通するのはその個性的なスタイルとオープン2シーターモデルであるということだけで、それ以外の部分は全く異なるものとなっていたのです。
その異なる点のひとつがボディサイズで、発表されたものは全長3835mm×全幅1695mm×全高1265mmとなり、軽自動車枠を超えた普通車の5ナンバーサイズだったのです。
そしてボディサイズが普通車枠となったことで、搭載されるエンジンは1.3リッターの排気量を持つものとなり、駆動方式はなんとフロントエンジンリアドライブのFRレイアウトを採用するとアナウンスされていました。
つまり軽自動車で660ccのエンジンを搭載し、前輪駆動レイアウトを持つ現在のコペンとはまるで逆のものとなっていたのです。
ただ、このビジョンコペンはあくまでコペンの未来像の選択肢の中のひとつということで、会場では来場者に対してかなり本格的なアンケートを実施しており、そこでの結果を踏まえて未来のコペンをどうしていくかを考えていくと当時のスタッフは話していました。
残念ながらその後、ダイハツの認証不正の問題もあって続報の聞こえてこない次期コペンではありますが、2025年には第2回となるジャパンモビリティショーの開催も予定されているので、その場で何かしらの発表があることを期待したいところですね。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。
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