ダイハツの「小さな高級車」がスゴかった! 流麗「4ドアクーペ」が全長4.2mの「ちょうどイイ」サイズに! 「DN コンパーノ」市販化はあるのか
「東京モーターショー2017」でダイハツが初披露したコンセプトカーが、今もなお話題を集めています。どのようなクルマだったのでしょうか。
往年の名車「コンパーノ」に現代的解釈を加えた流麗な「4ドアクーペ」
2017年秋に開催された「東京モーターショー2017」でダイハツが公開したコンセプトカー「DNコンパーノ」は、登場から8年目を迎えた今もなお、ファンの間で語られるモデルとして知られます。
どのようなクルマだったのでしょうか。

コンパーノとは、ダイハツが1963年から1970年に販売していた小型乗用車および商用車のネーミングでした。
コンパーノがデビューする前のダイハツは、小型オート三輪が主力のメーカーでしたが、今後発展が見込まれる四輪乗用車市場に進出すべく、初の小型車としてデビューしたものです。
今見ても美しいコンパーノのデザインは、イタリアのカロッツェリア「ヴィニャーレ」が担当。
多彩なボディタイプが用意され、セダンは2ドア・4ドア、3ドアのバンとワゴン、2ドアピックアップトラックに加えて2ドアのオープンカーも設定されるなど、同社の力の入れようがうかがえます。
ボディサイズは、全長3800mm×全幅1425mm×全高1430mm。800ccと1000ccの各ガソリンエンジンに、4速MTまたは2速ATを組み合わせていました。
この“初代”コンパーノの生産台数は約12万台とされ、ダイハツの歴史の1ページを飾るクルマとなりました。
その後ダイハツが2019年に発売したコンパクトSUV「ロッキー」には「コンパーノレッド」と名付けられたソリッドレッドのボディカラーが採用されるなど、同社がコンパーノを大切なモデルとして扱っていることをうかがい知ることができるトピックです。
それから40数年の時を経て東京モーターショー2017に現れたDNコンパーノは、シニアユーザーをターゲットにしたスタイリッシュな4ドアクーペとして提案されたコンセプトカーでした。
DNは「DAIHATSU NEWNESS(新しさ)」の頭文字で、当時ダイハツが出展した複数のコンセプトカーの車名の冠として付けられています。
DNコンパーノの内外装デザインは、初代コンパーノをオマージュしたもので、随所にその面影を残していました。
大型のフロントグリルやテールフィン、航空機のコックピットをモチーフにしたインパネなどは、元祖コンパーノに共通します。
いっぽうで、クーペらしい強い傾斜をもって後方へ絞り込まれるルーフラインなど、現代的解釈を加えた造形もあります。
ボディサイズは、全長4200mm×全幅1695mm×全高1430mmで、初代ほどではないですが十分にコンパクトです。
コンパクトなベルリーナとスパイダー
出してほしいねえ