マツダが「小さな高級セダン」を公開へ! 全長4.5m“ちょうどいいサイズ”に画期的「1.8リッターV6エンジン」搭載! 美しすぎる“5ナンバーセダン”「ユーノス500」を披露
マツダは「AUTOMOBILE COUNCIL 2025(オートモビル カウンシル2025)」で「ユーノス500」を出展すると発表しました。
1.8リッターV6も画期的だった
マツダは2025年3月10日に、同年4月11日から3日間開催される自動車イベント「AUTOMOBILE COUNCIL 2025(オートモビル カウンシル2025)」の出展概要を発表しました。
同社のブースでは「ユーノス500」も展示される予定です。

ユーノス500は1992年2月に発売した4ドアミディアムセダンです。当時のマツダでは5つの販売チャンネルを展開しており、そのうち独自の高級路線を打ち出した「ユーノス」店初の4ドアセダンとしてデビューしました。
兄弟車としては「クロノス」、アンフィニ店の「MS-6」などがあります。
ユーノス店専売車種に共通する、感性豊かな美しいデザインに曲線を多用した近未来なインテリア、高性能のV型6気筒ユニットを備え、5ナンバーサイズの車体ながらもデザインのよさを全面に押し出しています。
ボディサイズは全長4545mm×全幅1695mm×全高1350mm、ホイールベースは2610mmです。
エクステリアは、当時提唱していた「響きのデザイン」というテーマをもとに、当時はまだ斬新だった4ドアクーペのデザインを採用し、フロントからリアにかけては通常の3BOXセダンとは異なる非常にエレガントなボディにまとめています。
このデザインは自動車デザイン界の巨匠、ジョルジェット・ジウジアーロ氏も称賛するなど、非常に高い評価を得ました。
ボディの仕上げにもこだわり、鏡面のような光沢を持つ「ハイレフコート塗装」が施されたほか、オーディオの音質や各部の操作感にも上質さを追求。インテリアも上級モデルでは触り心地やデザインにも配慮した本革シートを装備。
このほか、フルオートエアコンや電動ガラスサンルーフ、キーレスエントリーなど、当時としてはまだ最新技術・機能だった各種装備もいち早く採用するなど、ユーノス店にふさわしいプレミアムな設えを実現。
高い完成度は上位の「ユーノス800」や「ユーノスコスモ」にも迫るレベルで、まさに「小さな高級セダン」といえる仕上がりでした。
パワーユニットは排気量の異なる2種類のV型6気筒エンジンを搭載しており、160馬力を発揮する2リッター「KF-ZE」型と、デビュー時はV6エンジン史上世界最小排気量となっていた140馬力の1.8リッター「K8-ZE」型。
非常に小さなエンジンながらも、V6らしい心地の良いサウンドとスムーズな回転フィールを実現しています。
トランスミッションは4速ATもしくは5速MTで、駆動方式は前輪駆動のみとなっています。なお、のちにベーシックな1.8リッター4気筒搭載モデルも登場しました。
いっぽう、販売面では非常に苦戦。マツダの5チャンネル化の失敗もあり、1996年に国内販売を終了し、わずか4年間のラインナップにとどまりました。その後、海外版の「クセドス6」も1999年に販売を終了しています。
当時の新車価格は170万7000円から276万5000円です。
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今回のオートモビルカウンシルでは、マツダは出展テーマ「MAZDA DESIGN STORY “心を揺さぶる、モノづくりへの追求”」とし、ユーノス500を展示。1990年当時のデザインテーマ「響きのデザイン」の代表作として展示されます。
このほか、初代「ルーチェ」のプロトタイプ「S8P」、2005年に披露された「マツダ先駆」、現在の魂動デザインを象徴する「マツダ VISION COUPE」と「マツダ 魁 CONCEPT(マツダ・カイ・コンセプト)」が展示され、これまでのマツダデザインが紹介される予定です。
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