トヨタが「凄いシステム」を初披露へ 耐久&燃費向上の「新型燃料電池システム」開発!? 「H2&FC EXPO」に登場

水素社会の実現に向けてトヨタは新型燃料電池システム(第3世代FCシステム)を開発しました。第3世代FCシステムは、「H2&FC EXPO(水素・燃料電池展)」で初披露されます。

トヨタが「第3世代FCシステム」を開発

 2025年2月14日にトヨタは、水素社会の実現に向けては「新型燃料電池システム」(以下、第3世代FCシステム)を開発したことを発表しました。

 従来のFCシステムとはどのような違いがあるのでしょうか。

トヨタは「新型燃料電池システム」(第3世代FCシステム)を開発
トヨタは「新型燃料電池システム」(第3世代FCシステム)を開発

 トヨタは2014年に燃料電池車(FCEV)「MIRAI」を発売。2020年には2代目となる「MIRAI」も登場してます。

 また2019年からはトヨタのFCシステム供給を開始し、バスや鉄道、定置式発電機などにおいて、グローバルに100社以上2700基を超えるFCシステムを供給してきたと言います。

 とくに日本では、東京都や福島県、福岡県などで多くのパートナーとともに商用分野の社会実装に向けた取り組みを進めており、一例として九州ではごみ収集(FCEV)などを展開してきました。

 こうした実証で得られた知見、長年蓄積した技術をもとに新たな第3世代FCシステムが開発されました。

 その特徴は、当社比2倍となる耐久性能の向上により、ディーゼルエンジン同等に。さらにはメンテナンスフリーを実現しています。

 また当社比で1.2倍となる燃費性能の向上により、航続距離を約20%向上。

 開発・生産面では、セル設計、製造プロセスの革新によるコストの大幅削減を実現しました。

乗用車向けでは、燃費性能の改善により航続距離が向上することで、長距離も安心して運転出来るように
乗用車向けでは、燃費性能の改善により航続距離が向上することで、長距離も安心して運転出来るように

 また第3世代FCシステムではラインアップを拡大しています。

 これまでの乗用車向け、汎用向け(定置式発電機、鉄道、船舶等)に加え、大型商用車にも搭載できるようになりました。

 乗用車向けでは、燃費性能の改善により航続距離が向上することで、長距離も安心して運転出来るように。

 大型商用車向けでは、ディーゼルエンジン並みの耐久性や高出力を実現し、小型化することで、様々な商用車に搭載可能です。

 今回の第3世代FCシステムは、今後、水素社会の実現に向けた動きを加速させるためには、燃料電池のさらなる進化が必要であるとの考えのもと、特に水素社会をけん引する商用分野のニーズに応えられるようにという点がポイント。

 またトヨタは「新たに開発した第3世代FCシステムに加えて、各地域の行政や意志あるパートナーと連携し、水素社会の実現に向けて、引き続き、貢献してまいります」と説明しています。

※ ※ ※

 今後は2026年以降に日本や欧州、北米、中国などの市場に投入する予定だと言います。

 また2025年2月19日から始まる「H2&FC EXPO(水素・燃料電池展)」で第3世代FCシステムが初披露される予定です。

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Writer: くるまのニュース編集部

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