走りが凄い! 三菱「エクリプス・クロス」ライバルより圧倒的な安定感
三菱自動車が久しぶりに新型モデルを発売しました。その名は「エクリプス・クロス」。いま、もっとも人気の高い市場とされているコンパクトSUVというジャンルに属するモデルです。不祥事や販売の低迷などで落ち込んでいた三菱ブランドにとっては、起死回生が期待されるモデルといえます。
三菱久々の新型車は、得意のSUVモデル
三菱自動車が久しぶりに新型モデルを発売しました。その名は「エクリプス・クロス」。いま、もっとも人気の高い市場とされているコンパクトSUVというジャンルに属するモデルです。不祥事や販売の低迷などで落ち込んでいた三菱ブランドにとっては、起死回生が期待されるモデルといえます。
「新型モデルはワクワクしますね」
三菱の関係者が発したこの言葉には、心がジーンと熱くなりました。
三菱にとって新型モデルの発売は、三菱ブランド復活を待ち望んでいた筆者(木下隆之)だけでなく、三菱の社員の方々にとっても同様に、とても嬉しいことなのですね。
しかも、三菱が得意なSUV(スポーツ・ユーティリティ・ヴィークル)ジャンルですから、自信があるのでしょうね。
SUVといえば、ここ日本ではかつての三菱パジェロが開拓したジャンルと言っても過言ではありません。そこに三菱伝家の宝刀ともいえる4輪駆動制御技術「S-AWC」を採用したエクリプス・クロスを投入したのですから、鼻息が荒いのも当然です。
新型エクリプス・クロスに搭載されたエンジンは、排気量が1.5リッターの直噴ターボです。比較的小さなエンジンを採用したのは、環境性能を意識したからでしょう。
車格の割に排気量の少ないエンジンを搭載することを、「ダウンサイジング」、あるいは「スマートサイジング」と呼びます。排気量が少ない分、燃料を節約できるのが特徴です。燃料の節約は、排気ガスを減らすことでもあります。
また三菱の関係者は、「三菱はEVにも高い技術がありますが、エンジン開発の手を緩めていたわけではないのですよ」
環境に対しては電気モーターだけの一本足打法なのかと勘ぐっていましたが、内燃機関も熟成させていたとは嬉しいですね。
最高出力は150ps/5500rpm、最大トルク24.5kgm/2000~3500rpmを絞り出します。数字的には平均的なレベルといえます。その1.5リッターターボエンジンに、トランスミッションは無段階変速機構の8速CVTが組み合わされています。