全長3.7mで「7人乗り」! トヨタ「めちゃ小さいスライドドアミニバン」に反響殺到! 「売れる」「こういうのでいい」 5速MT設定&新車132万円! 「スパーキー」は今欲しい1台

トヨタはかつて販売していたコンパクトミニバン「スパーキー」について、SNSではさまざまレビューが投稿されています。

当時は不人気も20年後のイマ輝く1台

 新車ではボディサイズの拡大が進んでいますが、かつてミニバンであっても非常にコンパクトなモデルが多くありました。
 
 その1台が、全長3.7mほどのサイズに3列シートを配した「スパーキー」です。販売から20年以上が経過した今もなお、SNSなどにコメントが寄せられています。

トヨタのめちゃ小さいミニバン「スパーキー」が欲しいッ!
トヨタのめちゃ小さいミニバン「スパーキー」が欲しいッ!

 SUVの人気が高い現在でも、多人数が乗れる両側スライドドアミニバンは非常に高い人気を持っています。

 当時は多くのモデルで全長が4.7m未満、全幅1.7m未満のいわゆる「5ナンバーサイズ」、小型車という分類に属していました。

 しかし衝突安全などの側面から、トヨタ「ノア/ヴォクシー」や日産「セレナ(売れ筋のハイウェイスター)」、ホンダ「ステップワゴン」など、コンパクトミニバンの代名詞だったモデルは、いずれも全幅1700mmを超える3ナンバー車に変化しました。

 ところが、実際には道幅や駐車場の大きさに変化がないため、3ナンバーボディのモデルを忌避したいと考える人も多く、現在ではトヨタ「シエンタ」やホンダ「フリード」など、全長4.5mを切る小型ミニバンが人気を集めています。

 そんななか、トヨタが25年前、2000年9月に発売した「スパーキー」はほとんど軽自動車サイズのまま7人乗りだったのです。

 ボディサイズは、全長3765mm×全幅1515mm×全高1895mm、ホイールベースは2430mm。

 この小さな車体に両側スライドドアをもつ、れっきとした3列シートミニバンで、製造元はダイハツ。同社からも「アトレー7」という名称で販売されていました。

 ダイハツ名からもわかるように、実際には軽キャブオーバーワゴンの「アトレー」をベースに、ボディの延長とエンジンの排気量をアップさせ、普通車(小型車)登録のミニバンとしたモデルだったのです。

 パワートレインは、最大出力90馬力/6000rpm・最大トルク125Nm/4400rpmを発生する1.3リッター4気筒DOHCエンジンを搭載。これに4速ATもしくは5速MTを組み合わせます。

 安全装備として、全車にABSおよびデュアルエアバッグ、プリテンショナー&フォースリミッター付シートベルト(前席)を採用。さらにサイドエアバッグをオプション設定するなど、当時としては非常に高い安全性能を追求していました。

 エクステリアにはアトレーの面影を強く残していますが、専用の大型前後バンパーやサイドガーニッシュにより、軽自動車以上の存在感を実現。インテリアもアトレー同様ですが、オーバーハングが延長され、室内長は2585mmを確保。7人が十分に過ごせる空間を創出しています。

 さらに、専用のシート表皮やドアリム、木目パネルを備えるなど、高級感が演出されています。

 セカンドシートは480mmのロングスライド機構と、折りたたんで収納できるという画期的な「ハイダウェイシート機構」を採用。これにより、7人フル乗車からラゲッジルームを最大まで拡張した2人乗りワゴンまで、多彩なユーティリティを実現。

 また、上級モデルではキー操作なしでドアロック解除やエンジン始動が可能な「キーフリーシステム」(のちのスマートキー)をオプション設定するなど、実に意欲的なモデルでした。

 デビュー当時の新車価格は、131万5000円から170万円。当時でもミニバンとしては割安で、大きな魅力でした。

 一方で、販売面では苦戦。全長は稼いだものの、全幅はそのままだったために手狭だった点、軽自動車ベースのため走行性能で劣っていた点、エクステリアも軽自動車を無理やり大きくしたようなアンバランスなデザインだったことが災いしました。

 2002年にはロールーフモデルを追加し、乗降性が不評だった2列目シートを乗り降りの容易な6:4分割にするなどマイナーチェンジを実施したものの、2003年8月には生産が終了。3年に満たない短命モデルとなりました。

 しかし、そんなスパーキーの生産終了から20年以上が経過した現在、大きくて豪華な3列シートミニバンが大多数を占めるようになり、現在の国産車ラインナップにはこういった簡素なモデルは1台も存在していません。

 SNSなどでは「今こういうモデル出したら売れると思う」「クルマも高くなってきたし、こういうシンプルなモデルがあってもいいよね」と、シンプルかつ必要最小限で廉価なミニバンを求める声とともに、スパーキーのようなモデルの再登場を願う人も。

 また、「昔仕事で使ってた」と、実際に所有していた人からの評価のほか、「軽だとパワーもトルクも足りないから、ソロキャン用によさそう」といった、現代らしい新たな使い方の提案も投稿されています。

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1件のコメント

  1. 卑猥なCMが挟み込まれます。
    大変不愉快です。
    これがなければ、情報としては良いのですが。

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