日本では当たり前の「バック駐車」! 欧米では“逆”なのなぜ? 国内で「前向き駐車」が普及しない納得の「理由」とは

欧米では「前向き駐車」が一般的である一方で、日本では「バック駐車」が広く見られます。なぜ日本ではバック駐車が当たり前となっているのでしょうか。

日本で「バック駐車」が主流となった理由とは

 日本で車を駐車する場合「バック駐車」が当たり前です。しかし欧米では「前向き駐車」が主流となっています。
 
 果たしてなぜ日本では欧米とは逆のバック駐車が広く普及したのでしょうか。

日本では当たり前の「バック駐車」実は欧米では違う!?[イメージ画像:PIXTA]
日本では当たり前の「バック駐車」実は欧米では違う!?[イメージ画像:PIXTA]

 駐車は、クルマを利用する際には避けては通れない行動です。

 しかし、その方法や考え方には国や地域によってさまざまな違いがあります。

 特に、日本と欧米では駐車の向きに関する考え方が異なり、それぞれの文化や生活様式が反映されています。

 では、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。

 まず、欧米諸国における駐車の方式を見ると、いわゆる前向き駐車が主流となっています。

 前向き駐車のメリットは、クルマを駐車する際の運転操作が比較的簡単であることです。

 ただし、出庫時には後方の安全確認が必須となるなど、入庫時と比べて負担が大きいというデメリットもあります。

 一方、日本ではバック駐車が主流となっています。

 バック駐車は出庫時の運転操作が最低限で済むものの、入庫時には一定の技術が求められます。

 こうした違いが生まれる背景には、欧米諸国と日本では人口密度が大きく異なることが挙げられます。

 たとえば、アメリカの人口密度は1平方キロメートルあたり33.6人であるのに対し、日本は1平方キロメートルあたり338人とおよそ10倍です。

 人口密度が高くなると、おのずとクルマも密集しやすくなります。そうなると、駐車場においても、両隣にクルマがいる状態で駐車せざるを得ないケースも増えることになります。

 その際、クルマの構造上内輪差が生じないバック駐車は、駐車に必要なスペースを最小化することができます。簡単に言えば、バック駐車のほうが駐車しやすいというわけです。

 一方、日本よりも駐車スペースに余裕のある欧米では、必ずしも両隣のクルマを意識する必要がありません。

 また、買い物などの際には、ラゲッジルームに大きな荷物を載せることも多いことから、前向き駐車のほうが合理的であると考えられているようです。

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