日本では当たり前の「バック駐車」! 欧米では“逆”なのなぜ? 国内で「前向き駐車」が普及しない納得の「理由」とは
日本は「駐車場」も独特!? 欧米とはどんな違いがあるのか
日本と欧米では、駐車場そのものの構造についても大きな違いが見られます。
日本では、土地の利用効率を重視した駐車場設計がおこなわれており、土地が特に高価である都市部を中心に、多層式駐車場(タワーパーキング)や多段式駐車場が広く普及しています。
また、さまざまな形態の時間貸し駐車場(コインパーキング)が見られるのも日本の大きな特徴のひとつです。
![機械式立体駐車場も日本の狭い土地を有効利用した一例です[イメージ画像:PIXTA]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2026/02/20250207_Parking_pixta_98422388_M.jpg?v=1738908067)
もちろん、日本の人口密度の高さがその根底にあることは言うまでもありません。
しかし、欧米では路上駐車が一般的である国や地域もめずらしくなく、駐車に対して費用が発生するという意識がないユーザーも少なくありません。
そうした背景もあって、欧米では日本のような多層式駐車場や時間貸し駐車場を見かけることがほとんどありません。
一方、香港やマカオ、シンガポールなど、日本の都市部と同じかそれ以上に人口密度が高い国や地域では、日本のものと近い多層式駐車場や時間貸し駐車場を見ることができます。
これらの国や地域ではバック駐車が多く見られるなど、駐車に関する文化も日本と似通っています。
このように、駐車文化はその国や地域の特色が表れる部分であり、そのなかでも人口密度との相関が強いと言えそうです。
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多層式駐車場をはじめとする機械式駐車場技術は、日本が世界をリードしている分野であり、現在では官民連携での海外展開が進められています。
日本式の機械式駐車場が世界各地で普及すれば、それと同時にバック駐車という文化も輸出されることになるかもしれません。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。


























