トヨタの斬新「スライドドア」SUVがスゴかった! 存在感「強め」なのに全長4.3m級の「ちょうどいいサイズ」! “カクカク”ボディも超カッコいい「Tjクルーザー」とは
市販化されればコンパクト版「デリカD:5」になる!?
走行面では、2015年に当時の4代目「プリウス」で初採用されたトヨタの次世代プラットフォーム「TNGA」を採用し、高い剛性と低重心化によって安定した走りを目指しました。
パワートレインは2.0リッターのハイブリッドシステムを想定しており、環境性能とパワフルな走行性能の両立を狙っています。

そんなTjクルーザーは、独自性の高いコンセプトや現実味のあるデザインなどから、多くのユーザーの注目を集めました。
ユーザーからの市販化への期待も高まり、SNSなどを中心に「2020年頃に市販化される」との噂も根強く出回りましたが、トヨタはこれまで市販化について明確な発表をしていません。
その背景には、ミニバンとSUVのクロスオーバー(融合)では市場が狭く、グローバルでも需要が見込めないというトヨタの思惑があったのかもしれません。
ミニバンとSUVのクロスオーバーと言えば、三菱のミニバン「デリカD:5」を思い浮かべる人も多いでしょう。
デリカD:5は、2007年のデビューというロングライフモデルながら今でも月販1500台から2000台をコンスタントに維持しています。
SUVとミニバンの人気は根強く、2つを融合したコンパクトなクロスオーバーモデルがトヨタのラインナップに追加されれば、その販売力の強さと相まって一定数のセールスが期待できるかもしれません。
Tjクルーザー市販化の夢は、いったんは立ち消えたかもしれません。しかしそのコンセプトが今後の何らかのニューモデルとして実現されることを期待したいところです。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。


































