ダイハツ「“軽”SUV」がスゴかった! 丸目「旧車顔」×「カクカクデザイン」が超カッコいい! 内装もオシャレすぎる「ネイキッド」世に出るのが早すぎた!?
スズキ「ハスラー」より10年早かった!? 「ネイキッド」は悲運の軽SUVか
多くの魅力を持ち、およそ欠点の見つからないネイキッド。コンセプトモデルX070の頃よりファンや業界やメディアの評価は高かったのですが、いざ、発売されてみれば販売不振に苦しみます。

当時、乗用車ではSUV人気が高まりをみせていましたが、軽自動車は何より広い室内空間が求められていました。
ネイキッドも十分な室内空間を確保していますが、当時の主流であった全高1600mm級で背高なハイトワゴンならばより広く、頭上にも開放的な余裕のスペースが確保でき、いざとなれば4名乗車も余裕でこなすことができたのです。
そのため軽自動車を求める多くのオーナーが、ダイハツ「ムーヴ」やスズキ「ワゴンR」などのハイトワゴンを選んでいました。
ネイキッドの全高は、機械式立体駐車場の利用を想定した高さに抑えられており、その考えられた設計が逆にあだとなった恰好です。
またオーナーが自由にボディを着飾り、内装をカスタムできるネイキッドのコンセプトは魅力ではあったものの、当時のユーザーからはあまり理解を得られませんでした。
マイナーチェンジによるテコ入れも計られ、角型ヘッドライトの「F」シリーズも追加されるなどしましたが、ネイキッドの販売台数が好転することはなく、2004年春に販売を終了。後継車は設けられずわずか1代限り、およそ4年で役目を終えました。
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ネイキッドの販売終了からおよそ20年を経た現在、売れ筋はハイトワゴンから、さらに実用性を高めたスライドドア付きのスーパーハイトワゴンに移行しています。
しかし一方でユーザーが軽自動車に求める価値は変化し、軽SUVカテゴリーも安定した人気を保ちます。
そしてクルマに対するカスタマイズニーズも、以前よりも高まっているように感じられます。
もしネイキッドが、その後も進化を続けながら今も継続していたならば、状況は大きく変わっていたのではないでしょうか。
実際、2014年に登場した軽SUVのスズキ「ハスラー」は、SUV人気の高まりを受けて大ヒット作となりました。
2020年、ハスラー対抗モデルとして登場したダイハツ「タフト」のスクエアなデザインに、どこかネイキッドのイメージをほうふつとさせるものがあるのは、けっして気のせいではないでしょう。
Writer: type-e
初心者向けお役立ち情報からマニアックな車種解説まで、幅広いクルマコンテンツを制作するコンテンツメーカー。芸能人・有名人のカーライフもウォッチ。



































