斬新「“和風”軽トラ」初公開! 旧車ボディに「ヒノキ」×「畳敷き」の“癒し”内装!? ダイハツ「ハイゼット」キャンパー「ザザ」JCCSに登場
キャンピングカーイベント「ジャパンキャンピングカーショー(JCCS)2025」に展示されたたくさんの軽キャンピングカーの中でも、「キャンパー鹿児島」が初展示した「座座(ザザ)」は、「和風」車内で来場者の注目を集めていました。
車内はまさかの畳敷き! 壁と天井はヒノキ材に
2025年1月31日から2月3日まで幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催のキャンピングカーイベント「ジャパンキャンピングカーショー(JCCS)2025」。
さまざまな出展車両が登場するなか、レトロな外装と和風仕上げの内装が特徴的な軽キャンピングカーが初公開され、来場者の注目を集めています。

「匠」と呼ばれる家具職人の高い技術と豊かな経験を生かし、高品質のキャンピングカーを作り続けている「キャンパー鹿児島」は、JCCS2025に斬新なコンセプトの軽キャンピングカー(車中泊車)を初披露しました。
その名は、「座座(ザザ)」。ハイゼットトラックをベースに、車体後部をワンボックスバン風に造形した外観は丸みを帯びており、どことなくレトロなイメージがあります。
さらに座座は車内にも注目ポイントがあります。それは、車内。観音開き式の後部ドアを開くと、床が畳敷きとなっているのです。
室内高は970mmしかないので、車内で立つことはできず、横になるか直に座ることになるのですが、座座はむしろその「座る」ことを重視。「特別な時を過ごす特別な空間」という開発コンセプトの通り、2人で畳の上にのんびり座り、豊かな時間を過ごすことができます。
さらに壁面と天井にはヒノキを使用。居心地が良い癒しの空間を作り上げています。
しかもこのヒノキ材は、LEDや蛍光灯の明かりで空気を「洗う」ことができる「可視光反応型光触媒」を塗布した「無垢エアー・ウォッシュ・フローリング(ひのき)」と呼ばれる材料を使用しています。
可視光反応型光触媒とは、可視できる光が表面にあたると、塗布された酸化チタンが酸化反応を起こし、表面に接触した有機化合物や細菌などを除去できる触媒のこと。
消臭・分解・抗菌の機能を有しているため、床に落下し蓄積する菌やカビ・ウィルスなどの軽減、車内の悪臭の低減が可能といいます。
車中泊車で重要な室内長は1930mmあり、大人が2名就寝するための十分な寸法を確保しています。
運転席後部の隔壁は撤去されているので、車内とのアクセス性も良好です。
標準装備として断熱加工、助手席側のアクリル製二重窓、天井LEDスポットライト、タオルかけハンガー、運転席側には跳ね上げ式のテーブルを持つカウンターを備えます。
展示車ではさらにボディ同色ホイール、運転席と車内の間を仕切る木製ブラインドカーテン、19インチ壁掛けテレビ、200Ahリチウムイオンバッテリー・500Wインバーター・走行充電器を含むクーラーパッケージを装着。
どんな場所・どんな季節でも快適に座座の車内で過ごすことができます。
ノーマル状態を残すキャブも、前面をクラシックなデザインに変更可能。自分好みの座座を作り上げる楽しみもあります。
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見た目もかわいらしく、しかも車内は畳敷きで、適度に囲まれた和風の空間で自由な時間を過ごせる座座。
軽の車中泊車・キャンピングカー新風を吹き込む一台ではないでしょうか。
Writer: 遠藤イヅル
1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター・ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持ち、コピックマーカーで描くアナログイラスト、実用車や商用車・中古車、知られざるクルマの記事を得意とする。
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