燃費意識の「ふんわりアクセル」は迷惑? 「年間1万2000円節約!?」 ガソリン値上がりで「エコ運転」する人も多いが… 迷惑がられるコトも、なぜ? 勧めたいエコドライブ方法とは

燃費を意識する運転方法として、「ふんわりアクセル」が推奨されますが、この行為に対して迷惑と捉える人もいるようです。

「ふんわりアクセル」は迷惑なのか

 昨今、ガソリン価格が高くなっていることで、燃費を意識した運転をする人も見かけます。

 一方で燃費を意識する運転方法として、「ふんわりアクセル」が推奨されますが、この行為に対して迷惑と捉える人もいるようです。

状況次第では「ふんわりアクセル」を迷惑と思う人も?
状況次第では「ふんわりアクセル」を迷惑と思う人も?

 政府は、2024年12月と2025年1月にガソリン補助金を段階的に縮小しました。

 これにより、計10円ほどガソリン価格は値上がりしています。

 また年々、ガソリン価格が高止まりしていることから、より低燃費なクルマに買い替えるユーザーもおり、さらにはエコな運転を心がける人も。

 以前から経済産業省・環境省・国土交通省やエコドライブ普及連絡会などは「エコドライブ10のすすめ」を公開しており、その10項目は以下の通りです。

ーーー
 1.  ふんわりアクセル「eスタート」
 発進するときは、穏やかにアクセルを踏んで発進しましょう(最初の5秒で、時速20km程度が目安です)。日々の運転において、やさしい発進を心がけるだけで、10%程度燃費が改善します。焦らず、穏やかな発進は、安全運転にもつながります。

 2. 車間距離にゆとりをもって、加速・減速の少ない運転
 走行中は、一定の速度で走ることを心がけましょう。車間距離が短くなると、ムダな加速・減速の機会が多くなり、市街地では2%程度、郊外では6%程度も燃費が悪化します。交通状況に応じて速度変化の少ない運転を心がけましょう。

 3. 減速時は早めにアクセルを離そう
 信号が変わるなど停止することがわかったら、早めにアクセルから足を離しましょう。そうするとエンジンブレーキが作動し、2%程度燃費が改善します。また、減速するときや坂道を下るときにもエンジンブレーキを活用しましょう。

 4. エアコンの使用は適切に
 車のエアコン(A/C)は車内を冷却・除湿する機能です。暖房のみ必要なときは、エアコンスイッチをOFFにしましょう。また、冷房が必要なときは、車内を冷やしすぎないようにしましょう。たとえば、車内の温度設定を外気と同じ25度に設定した場合エアコンスイッチをONにしたままだと12%程度燃費が悪化します。

 5. ムダなアイドリングはやめよう
 待ち合わせや荷物の積み下ろしなどによる駐停車の際は、アイドリングはやめましょう。10分間のアイドリング(エアコンOFFの場合)で、130cc程度の燃料を消費します。また、現在の乗用車では基本的に暖機運転は不要です。エンジンをかけたらすぐに出発しましょう。

 6. 渋滞を避け、余裕をもって出発しよう
 出かける前に、渋滞・交通規制などの道路交通情報や、地図・カーナビなどを活用して、行き先やルートをあらかじめ確認し、時間に余裕をもって出発しましょう。さらに、出発後も道路交通情報をチェックして渋滞を避ければ燃費と時間の節約になります。たとえば、1時間のドライブで道に迷い、10分間余計に走行すると17%程度燃料消費量が増加します。

 7. タイヤの空気圧から始める点検・整備
 タイヤの空気圧チェックを習慣づけましょう。タイヤの空気圧が適正値より不足すると、市街地で2%程度、郊外で4%程度燃費が悪化します(適正値より50kPa不足した場合)。また、エンジンオイル・オイルフィルタ・エアクリーナエレメントなどの定期的な交換によっても燃費が改善します。

 8. 不要な荷物はおろそう
 運ぶ必要のない荷物は車からおろしましょう。車の燃費は、荷物の重さに大きく影響されます。たとえば、100kgの荷物を載せて走ると、3%程度も燃費が悪化します。また、車の燃費は、空気抵抗にも敏感です。スキーキャリアなどの外装品は、使用しないときには外しましょう。

 9. 走行の妨げとなる駐車はやめよう
 迷惑駐車はやめましょう。交差点付近などの交通の妨げになる場所での駐車は、渋滞をもたらします。迷惑駐車は、他の車の燃費を悪化させるばかりか、交通事故の原因にもなります。迷惑駐車の少ない道路では、平均速度が向上し、燃費の悪化を防ぎます。

 10.自分の燃費を把握しよう
 自分の車の燃費を把握することを習慣にしましょう。日々の燃費を把握すると、自分のエコドライブ効果が実感できます。車に装備されている燃費計・エコドライブナビゲーション・インターネットでの燃費管理などのエコドライブ支援機能を使うと便利です。
ーーー

 このようにひとつひとつは細かなことですが、日々の積み重ねでガソリン代の負担も大きく変わってきます。

 そうしたなかで「エコドライブ10のすすめ」において、1.2.3.は普段の運転に関する部分です。

 ただ、この「ふんわりアクセル」や「早めの減速」という行為を過度に行う人もおり、そうしたユーザーに対しては「加速して欲しい時に燃費を気にしてトロトロ走るのはやめてほしい」という声も聞かれます。

 このような運転に対して、とある自動車教習所のスタッフは次のように話しています。

「エコドライブを心がけるのは良いことです。ただし、街中では他車の動きに合わせて運転することも大切です。

 状況によりますが、燃費を気にして意図的にノロノロ運転をするのは交通渋滞の元になる可能性もあります」

 このように周囲に迷惑をかけない程度でのエコドライブが求められますが、実際に「ふんわりアクセル」や「早めの減速」などのエコドライブをするとどのくらい節約出来るのでしょうか。

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3件のコメント

  1. まぁ程度によるな。
    発進時のアクセルワークなんて動き出しくらいの短い時間で良くて速度乗ったら踏み込む。発進時からガンッて踏んで高回転させなければいい話。
    減速時は早めにアクセル離し過ぎなんよな。そういう奴は深視力がないやつ。
    緩やかにブレーキを踏めばいいだけの話。
    当方の車、MHVなのにこれでも20km/L近くの燃費叩き出してるぞwwww
    カタログ燃費は17.5km/L程度なのにカタログ以上だ!ストロング並で驚いた。

  2. 昔あったなぁ~”狭い日本そんなに急いでどこへ行く!”って、キャッチフレ-ズ。

  3. エコドライブ提言は理想論であり机上の空論に過ぎない。
    教習所が言う通り、他車との関わりがあるから交通。目指すエコドライブは全車共通にしても納品期限が迫るトラックなんかには本当に邪魔な存在かも。
    6の渋滞を避け余裕を持ってなんて運転してる人間からしたら理想論押し付けの最たるもの。余裕持って出て早く着いたらその分の駐車代金どうすんの?路駐じゃ9の走行の妨げに自らなる様なもんじゃん。トラックなら駐車余地も考えなきゃいけないし、道の駅やトラックステーションなんてそう沢山ない。

    やるなら他車に迷惑かけない事を確認した上でカタログ値以上の実測値を叩き出すのを楽しむ程度にしとけ。楽しくもないなら普通のアクセルワークで全然構わない。

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