価格は50万円差! 全長4.3m前後&最大7人乗りの「小さなミニバン」何が違う? トヨタ・シエンタとホンダフリード、似て非なる個性とは
燃費はどっちがいい? 馬力は?
両車のエンジン排気量はガソリンモデル、ハイブリッドモデルともに1.5リッターですが、搭載されるエンジンはシエンタが効率に優れる3気筒、フリードはより低振動の4気筒です。
それぞれのハイブリッドシステムにも大きな違いがあり、シエンタはエンジンとモーターを状況に応じて使い分ける「THS-II」。
フリードはエンジンで発電した電力を使ったモータードライブを主体として、高速走行時のみエンジン動力を直接タイヤに伝えて走行できる「e:HEV」となっています。
動力性能はシエンタ(ハイブリッド)がエンジン出力91ps/モーター出力80psであるのに対し、フリード(ハイブリッド)はエンジン出力106ps/モーター出力123psと差があります。
しかし燃費性能(WLTCモード)ではシエンタが25.3〜28.8km/L。対するフリードは21.1〜25.6km/Lです。
ガソリンモデル同士の燃費を比較してもシエンタの18.3〜18.4km/Lに対して、フリードが14.4〜16.4km/Lと差があります。
ガソリンモデルの燃費にこれほどまでの差が現れるのは、フリードにはハイブリッドモデルに加えガソリンモデルにも4WDが用意されているためです。
一方、シエンタのガソリンモデルはFF(前輪駆動)のみとなり、ハイブリッドモデルでしかE-Four(モーター式4WD)が選べない設定になっています。

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車両本体価格はシエンタが199万5200円〜323万4600円であるのに対して、フリードは250万8000円〜343万7500円と価格差があります。
一見、フリードのほうがエントリー価格が約50万円高価に見えます。
しかしフリードにはシエンタに備わらない機能が一部グレードで標準化されているなど、機能面で比較するとそこまで差はないようです。
一例で言えば、シエンタには後席クーラーがない代わりに天井サーキュレーターが上位グレードにオプション設定されていますが、フリードでは上位グレードにリアクーラーが標準化されているなどです。
このようにシエンタ、フリードは長年ライバルとしてコンパクトミニバン市場でしのぎ合ってきました。
どちらも個性のある2台ですが、誕生から現在まで人気を保持しています。
今後もどのような進化を遂げていくのか、2台に注目です。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。



























































