土禁クルマにする意味のメリット・デメリットとは 下取り・買取価格が増える?裸足運転は違反?
キレイにクルマの車内も使いたい、そんな思いからクルマの車内を土足厳禁、いわゆる「土禁車」にしている方がいます。車内がキレイということは、クルマを手離すときの下取り・買取価格あがるのでしょうか? また土禁ということは裸足での運転ということになります。裸足での運転は、違反にならないのでしょうか。
車内をキレイに保つ「土禁」のクルマ、どんなメリットがあるのか
最近ではあまり聞くことも少なくなってきましたが、80年代くらいまでは結構存在していた“土禁車”、つまり「土足厳禁」をルールにしているクルマです。
恐らくクルマを大切に思うが故の行為で、ちゃんと脱いだ靴を入れるトレーを用意するのが一般的でしたが、脱いだ靴を回収するのを忘れ、駐車場に靴だけが置かれているシーンを見たことがある人もいるのではないでしょうか?
当時、土禁にしている車両はちょっとヤンチャなクルマたち(VIPセダンやその彼女の乗る軽自動車など)が多かったのですが、最近はミニバンや1BOXカーなどの箱型で自宅のようにくつろげるスペースを持ち合わせている車両で、土禁にしているクルマもいるようです。
それでは、そこまで大切にしている愛車であれば下取りや買取価格も違ってくるのでしょうか? 東京都内にある中古車販売店のスタッフに話を聞いてみました。
―――土足厳禁車両って、買取価格に反映されるものなんですか?
「土足厳禁車両だから必ずしも高くなる、というわけではありませんが、相対的に内装がキレイに保たれている車両が多いので、そういった面ではプラス査定になりますね。特に靴を履いたまま乗り降りするとキズや汚れが付きやすいドアの内張りやステップ部分などがキレイなままだと次に販売する際にも印象がよくなるのでありがたいです」
―――プラス査定の価格はどのくらい期待できるものですか
「土足厳禁にしてクルマを大切にしているお客さまは、売却価格を自分の中でかなり高く見積もっている人が多いです。もちろん車内がキレイなのはプラス査定ですが、相場価格を大きく上回るほどの買取価格は付けられないので、なかなか折り合いが付かないケースも多々あります」
愛車への愛が強すぎるがあまり、「このクルマなら高く売れる!」と思いこんでいるユーザーも多いようです。店頭で販売している価格は買い取った後の整備や車両の仕上げ、人件費に当然利益も乗せられているため、販売価格に近い価格で買い取ってもらえる可能性はゼロに近いのです。