土禁クルマにする意味のメリット・デメリットとは 下取り・買取価格が増える?裸足運転は違反?
土禁で裸足での運転、問題はない?
土禁車にしてクルマをキレイに保つのは良いことですが、そもそも「裸足(はだし)」で運転していいのでしょうか?
裸足で運転することは違反、と思っている方も少なくないようですが、道路交通法には明確に裸足での運転を禁止する項目は存在していません。
しかし、安全運転の義務として以下の決まりが存在しています。
“車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない”
つまり、裸足での運転が確実な操作を妨げると判断されれば違反となる可能性も大いにあるのです。また、各都道府県の公安委員会が制定している「道路交通法施行細則」にも同様の記述があります。
例えば東京都の場合は、“木製サンダル、げた等運転操作に支障を及ぼすおそれのあるはき物をはいて車両等を運転しないこと”となっています。
ここでも裸足での運転には言及されていませんが、裸足で運転したことで運転操作に支障が出たとなった場合は同様の判断が下される可能性もあるのです。
そもそも自動車のペダル類は靴を履いて操作をする前提で設計されているため、どうしても外を歩いた靴で運転したくないという人は、運転専用の靴を車内に用意して乗車の際は履き替えてから運転をするというのが、正しい姿といえるでしょう。
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Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。