東名~下田が“信号ゼロ”「伊豆縦貫道」新トンネルが着工へ!? 下田市街へ延伸する「河津下田道路」工区が工事さらに進展
東名から伊豆半島の先端までを高規格道路でつなぐ「伊豆縦貫道」のうち、南端部の「河津下田道路」が一部開通して1年が経過しました。さっそく様々な効果が見られているようです。
下田市街につながる「最後の山岳地帯」
国土交通省 沼津河川国道事務所は2024年12月25日、伊豆縦貫道の最南端部「河津下田道路」工区について、新たなトンネルを着工すると発表しました。
東名高速から直通し、伊豆半島の先端まで「信号ゼロ」でむすぶ夢の高規格道路「伊豆縦貫道」が整備中です。
一体どのようなルートで、どこまで工事が進んでいるのでしょうか。
伊豆縦貫道は、東名高速から直通し、伊豆半島の先端まで「信号ゼロ」でむすぶ高規格道路です。東名「沼津IC」から分岐。三島市街東部をぐるりと迂回したあと、南下して修善寺、月ヶ瀬、天城峠、下田と抜けていきます。
現在、東名から修善寺を越えて月ヶ瀬までが開通済みです。厳密に言えば、途中には「伊豆中央道」「修善寺道路」という有料道路が挟まっていて、それぞれ普通車なら200円が徴収されます。いずれも静岡県道路公社が管理・運営しています。
さらに下田市側でも、「河津七滝IC~河津逆川IC」の3.0kmが、2023年3月に開通。クネクネした山道と、河津桜の大渋滞区間をバイパスすることになりました。桜の季節は通過するのに30分近くかかっていたのが「渋滞ゼロ」になったという結果も出ています。
今回、その河津逆川ICからの延伸区間における「2号トンネル」が着工となります。着工式は年明けの2025年2月8日。長さは212mで、そこからさらに長い「3号トンネル」も待っています。この工区が完成すれば、稲梓までがつながります。
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伊豆半島といえば、海岸線沿いを延々と昔ながらの一般道を走らなければならず、観光地・下田となると、行くだけで一苦労でした。距離だけでなく、渋滞も大きな課題になっています。
レジャー期間ともなると、関東エリア全体から交通が集中し、国道135号・国道136号はパンク状態になります。
伊豆縦貫道が完成すれば、東名からそのまま信号ゼロで下田までワープ可能になり、観光地として現実的な存在になります。
逆に重要なのは、伊豆半島エリアにとって貴重な移動手段が誕生することです。緊急車両も迅速に半島内を移動可能となり、災害時の生命線となることが期待されています。
全通すれば、沼津~下田の所要時間はわずか60分になると試算されています。
なお、月ヶ瀬からはいよいよ本格的な天城峠越えになっていて、いまも未開通です。都市計画決定や環境アセスメントの手続きは完了していますが、まずは2023年4月に北半分の月ヶ瀬IC~茅野ICが事業化を果たしたばかりです。
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