トヨタの「モンスターマシン!?」 3リッター直6エンジンを460馬力にブースト! 究極の「トムス スープラ」がスゴい! どんなモデル?
かつて「トムス」はトヨタ「スープラ」のコンプリートカーを限定発売しました。通常仕様よりも大幅にパワーアップした「トムス スープラ」ですが、どのようなモデルなのでしょうか。
レースでのノウハウが詰め込まれた究極の一台
トヨタのオフィシャルチューナーである「トムス」は、これまでに数多くのトヨタ車をベースとするコンプリートカーを手掛けてきました。
その中でも特に人気が高い一台が、2020年に登場した「TOM’S SUPRA(以下、トムス スープラ)」です。
トムス スープラは、2020年に発売されたトヨタ「スープラRZ」をベースとするコンプリートカー。
「THE SPORTS」を開発テーマに掲げ、日本のレースシーンをけん引してきたトムスが培ってきたノウハウや技術を総動員して生み出された“究極のスープラ”です。
まず目を引くのは、横幅1950mmに拡大されたワイドボディ。「SUPER GT」で使用されているマシンと同じサイズになり、より迫力のある見た目になっています。
ボディサイズだけでなく、角度調整機構付きのオリジナルGTウィングや、レーシングマシンと同じドライカーボンを使用した専用ディフューザーをフロント、サイド、リアに装備。
また、走行安定性をアップさせるエアアウトレットダクトといった、SUPER GTマシンに用いられている機能が盛り込まれています。
公道を走ることができるクルマではあるものの、GTマシンさながらのエアロダイナミクス性能を持つマシンでした。
数々のレーシングエンジンを手がけてきたトムスの前田光彦氏がチューニングを担当したエンジンも、トムス スープラの魅力のひとつ。
ベースは3リッター直列6気筒ターボエンジン(B58エンジン)ですが、タービンをハイフロータイプへと変更。さらに専用に開発したエキゾーストシステム「トムス・バレル」を装備することで、最高出力をベースより120馬力アップさせた460馬力に引き上げることに成功しました。
シャシやサスペンションシステムもトムス スープラ用に開発されたものを装備。例えばシャシは、強力なエンジンパワーが受け止められるように強化ブレースで前後の剛性をアップさせており、安定した走行性を生み出しています。
またサスペンションは、F1のサスペンションを開発した経験があるスタッフが集結して生み出されたシステム「Advox」を装備。高い操縦性能と快適な乗り心地を生み出します。オプションでKW車高調整式ダンパー・スプリングも用意されていました。
ブレーキは、フロント側にブレンボ社製のハイパフォーマンスブレーキシステム、「GTSブレーキキット」を装備。6ポッドのブレーキキャリパーと大径ブレーキローターによる、強力な制動力を持っていました。
強力なエンジンやサスペンション、ブレーキが走りの中でバランスよく成立するような「絶妙なセッティング」も、トムス スープラの特徴。まさに「公道を走ることができるGTマシン」といえる仕上がりでした。
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細部までチューニングされたトムス スープラは、歴代のコンプリートカーの中でも人気の高いモデルです。
しかし販売台数はわずか99台のみと非常に貴重なため、手に入れるのは簡単ではないでしょう。
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