スズキの新型「“SUV”軽トラ」がスゴイ! 斬新「ドアなし」&軽量の“超本格仕様”! もはや“ジムニー超え”な「スーパーキャリイMT」とは
2024年1月に行われたカスタムカーイベント「東京オートサロン2024」では、数々のコンセプトカーが公開されました。なかでもスズキが世界初公開した「スーパーキャリイマウンテントレイル」は大きな反響を呼び、今もなお市販化を望む声が後を絶ちません。
唯一無二の軽トラは本気で遊べるSUV仕様
2025年1月にカスタムカーの祭典「東京オートサロン2025」が開催予定ですが、2024年1月開催の「東京オートサロン2024」でスズキが参考出展したのは、「スーパーキャリイ マウンテントレイル」でした。どのようなモデルだったのでしょうか。
東京オートサロン2024に、スズキは参考出品車3台と市販車6台の合計9台を出展しました。なかでも商用軽トラックの「スーパーキャリイ」をベースにカスタムした「スーパーキャリイ マウンテントレイル」は、斬新なスタイルに変更され話題となりました。
スーパーキャリイは1961年に誕生した商用軽トラックの「キャリイ」から、2018年に派生モデルとして販売が開始されました。キャリイと比較するとキャビンが460mm拡大され、全高も120mm高くなった「ラージキャブ仕様」が大きな特徴です。
クルマの先端が地面に触れずにどこまでの角度で進入することができるかを示す「アプローチアングル」は19.4度となっています。
加えてバンパーの地上高も274mmとし、山道でも車体が地面に接触することなく段差のクリアを可能にしました。
荷物の積載時も前輪と後輪にバランスよく荷重がかかることから、悪路走破性が高くなっています。また路面が起伏していても、車体の底部が路面に接触しにくいショートホイールベースで、スムーズな走行を実現しています。
スーパーキャリイ マウンテントレイルは、スーパーキャリイの特徴を活かしたコンセプトカーになっています。コンセプトは「アクティブな大人が山をストイックに楽しむためのクルマ」です。
大人の遊び心をくすぐるエクステリアには、オフロードの要素が備わっています。ボディ外部を取り囲む太いアウターロールゲージや、車体下部にはアンダーガードを装備して外部からの衝撃にも耐えうる仕様です。
左右のドアは取り外され、斬新なパイプフレームのドアに変更。アウトドアでの乗降性や運転席からの視認性を向上させました。ドア後方には「MT MOUNTAINTRAIL」のロゴがインパクトを与えています。
タイヤは凹凸のあるトレッドでオフロード感を高め、リフトアップされた車体が悪路走破性を向上。前後のバンパーには牽引フックや電動ウインチを装備してストイックな山遊びが楽しめそうです。
キャビンの上部にはライトバーが備えられ、ルーフはコンテナボックスを設置し収納力をアップ。
荷台部分はハイジャッキとスペアタイヤが収まり、標準モデルとは全く異なるスタイルに仕上がりました。
室内もオフロード車らしさ全開です。ボディカラーのイエローとロールゲージのブラックと同様にまとめられています。車名のロゴが入ったフルバケットシートが運転席と助手席におさまったハードな作り方です。
※ ※ ※
コンセプトカーは展示を目的として制作されるものですが、スーパーキャリイ マウンテントレイルはスズキの本気度が伝わってくるような1台に仕上がっています。商用車を代表する軽トラックですが、使い方次第ではカッコよく本気で遊べるクルマに仕上がることを伝えてくれました。
市販化を望む声も聞かれますが、今のところその予定はないようです。毎回各自動車メーカーが出品するコンセプトカーが話題になる東京オートサロン。前述の通り2025年1月に開催が決定していますが、次回はどのようなコンセプトカーが登場するのか、期待が高まります。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。