大ブームの「SUV」! ところで「どこが良い」んですか!? “流行り”ってだけじゃない「SUVのメリット」とは
ここ数年、SUVへ乗り換えるユーザーが増えてきています。実用的なミニバンや軽スーパーハイトワゴンと比べ、どのようなメリットがあるのでしょうか。
「SUV」は実用性とスタイリングを兼ね備えた万能モデルだ
オフロード車のようなクロスオーバースタイルを持ったスタイリッシュな「SUV」がいま、人気を集めています。
ラージクラスからコンパクトクラスまで、国内外の各社がさまざまな車種を発売していますが、そんなSUVに乗るメリットとは、どのようなことがあるのでしょうか。
クルマを乗り換えるなら今より性能が良く、よりスタイリッシュなタイプがいい。そんなユーザー心理をうまくとらえているのがSUVです。
ちなみに、SUV(Sport Utility Vehicle)とは単なる乗用モデルではなく、オフロードやアウトドアなどのスポーツアクティビティ向けのクルマという意味を持っています。
SUVの一番の特徴はそのスタイリングです。
トヨタ「ハリアー」のように街乗りを重視し、都会的な流れるフォルムを採用したスタイリッシュなモデルもあれば、トヨタ「ランドクルーザー250」のように悪路走行でのタフな走破性をイメージさせる、スクエアでエッジの利いたデザインのモデルなど、各々個性的なデザインが魅力的です。
クルマを日常の足として考え、実用性を追求すると積載性の高いミニバンや軽スーパーハイトワゴンなどが定番のスタイルだと思います。
しかし実用性も確保しつつスタイルにもこだわるユーザーにとって、SUVへの乗り換えもクルマ選びの視野に入って来ているようです。
ミニバン系のデメリットといえば、背が高く大きなボディのため重心が高くなり、運動性能がセダンやコンパクトカーなどと比べ劣ってしまう点です。
緩慢なハンドリングや、高速走行時の横風による不安感などは難点となるでしょう。
その点SUVはやや重心は高めなものの、ミニバン系と比べればキビキビとした走りを楽しむことができます。
また一部の例外を除き、地上高が高く設定されているSUVは座席の位置が高く、運転している際の視界が良いメリットもあります。
さらに地上高が高いことでアウトドアシーンでの走破性も高まっており、実用性も確保されています。
もちろん、降雪時にワダチができた際にもボディ下部をこするリスクも低減できます。
ちなみに悪路走行に強そうなSUVの最低地上高は、ランドクルーザー250で215~225mm、スズキ「ジムニー」205mm、スバル「フォレスター」220mm、マツダ「CX-5」210mm、三菱「アウトランダー」195~200mm、トヨタ「RAV4」で190~200mmという風に、200mm程度の地上高が確保されています。
近年、ゲリラ豪雨や台風などの影響で、道路が冠水することが増えていますが、そのような場合でも地上高が高いことで、冠水時の車両故障のリスクも低減できます。
ただしSUVであっても過信は禁物で、そもそも冠水した場所は避けるべきであることは改めてお知らせしておきます。
なおコンパクトクラスで比較すると、トヨタ「ヤリス」は130~160mmなのに対し「ヤリスクロス」が160~170mmで、わずか10~40mm程度の差でした。
SUVだからといって、必ずしも地上高が高いといいきれないクルマもある点は留意する必要があります。
もし走破性を気にしてSUVを選ぶ場合は、最低地上高に着目してクルマ選びをすると良いでしょう。
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