大ブームの「SUV」! ところで「どこが良い」んですか!? “流行り”ってだけじゃない「SUVのメリット」とは
「3列シートSUV」の実用性にも注目
一方、最低地上高が高いモデルはデメリットもあります。特に背が低い子供やお年寄りが乗り降りしづらい場合があるのです。
乗降性は、後席ドアの開閉角度や開口部の形状などにも左右されるため一概にはいえませんが、購入時は販売店に家族を連れ、実車の乗降性をチェックしてみる必要があるでしょう。
SUVには2列シートのほか3列シートのモデルもあります。
短距離であれば、ランドクルーザー250や日産「エクストレイル」、アウトランダーの3列シートもじゅうぶんに使えます。
ある程度大人もしっかり乗せたいということであれば、マツダ「CX-80」などは充分な空間が確保されているのでオススメできます。
最近発売された新型CX-80の場合、3列目にもドリンクホルダーやUSBポートに加え、エアコンの吹き出し口も備えており、2列目並みの快適性を備えています。
また後面衝突時の安全対策として、国内法規にはない時速80キロ・70%オフセット追突というマツダ独自の基準を設け、3列目シートの生存空間を確保するといった考慮もされています。
ミニバンの代わりにSUVにしたいという人にも、より安心に使うことができるでしょう。
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その他、意外なSUVのメリットとしては、「塗装していない黒い樹脂のパーツ」が挙げられます。
もともとはSUVらしいタフさを演出するため、ホイールアーチやバンパーなどに採用されているものですが、塗装されているパーツと違い多少のコスリキズが目立ちにくいといった点があります。
またパーツを塗装していないので、交換コストも安いという点もあります。
ただ最近ではデザイン性を高めるために特に上級グレードはボディ同色に塗装している仕様もあるので、今後はこのメリットは享受できないSUVが増えていくかもしれません。
国内メーカーでは、セダンやステーションワゴンのラインナップが激減し、代わりにSUVのラインナップが増加しています。
1990年代、本格オフローダーの三菱「パジェロ」やトヨタ「ハイラックスサーフ」などのブームに始まり、乗用車ベースSUVの先駆けとなる初代RAV4、ハリアーなどで大いに盛り上がったSUVブームがありました。
しかしその後2000年代に入り、ラダーフレーム系の本格オフロードモデルのラインナップが激減してしまい、ブームが沈静化したかのように見えた時期もありました。
今回のSUVブームは今後、どのようになっていくのかも気になるところです。
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