420馬力を誇るNISMOチューンのスカイラインやフェアレディZ、STIパーツを装着したWRX S4に試乗してみた!
BBS製ホイールと専用タワーバーがもたらす変化!
スバルのワークスとして、さまざまなカテゴリのモータースポーツに参戦していることでも知られるSTIは、東京オートサロン2024で発表し、限定500台が瞬く間に完売したという「WRX S4 STI Sport#」と、そのベース車となった「WRX S4 STI Sport R EX」に、ディーラーで購入・装着が可能なSTI Performanceの機能パーツをフルに装着した車両の2台を持ち込みました。
この2台、どちらもチューニングの方向性は同一で、ドライバーの意思が的確に伝わるクルマを目指しており、操舵(そうだ)の瞬間にフロント内輪に仕事をさせることで、わずかなステアリング操作にもクルマが素早いながらも穏やかで素直な挙動をするというもの。
そのためにWRX S4 STI Sport#に特別に与えられたのが、BBSとの共同開発で生まれた「STIフレキシブルパフォーマンスホイール」と、フロントに備わる「フレキシブルドロータワーバー」です。
ホイールはタイヤをたわませて接地面積を増やすことを目的として前後で異なるリム形状や高さを採用。前輪は旋回内輪の接地面積の増加を、後輪は旋回外輪のタイヤ変形抑制を狙ったものとなっており、オフセットやリム幅は同一ながら、前後を識別する刻印も備わっているのです。
またフレキシブルドロータワーバーには、ストラットタワー間のピロボールによる支持に加え、プリロードを付加することで車体の動きをより効果的に抑制するものとなっており、通常のフレキシブルタワーバーから、さらなる微少舵応答性を追求した専用品となっています。
欧州車顔負けの乗り心地を実現するSTI Performanceパーツ
一方のSTI Performanceパーツ装着車では、STIエアロパッケージやフレキシブルタワーバー、フレキシブルドロースティフナー、フレキシブルドロースティフナーリアで構成されるSTIコンプリートキット、STIラテラルリンクセットといった機能パーツに加え、細かなアイテムもフル装備した仕様となっていました。
どちらも実際に乗ってみると、ステアリングを切り始めるとすぐにクルマが反応し始め、それでありながら過敏すぎる感じの全くない安定感の走り味を得ることができます。
乗り心地については特に足回りを固めるなどしているわけではないため、快適性は犠牲になっておらず、まるで欧州の高級スポーツセダンに乗っているかのような楽しさや信頼感を味わうことができました。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。
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