ホンダ「充電待ちゼロ」の斬新「軽バン」がスゴイ! 「画期的なシステム」搭載&大開口スライドドア採用! カクカクデザインの「MEV-VAN」とは?

EVのデメリットの1つとして「充電に時間がかかること」が挙げられますが、ホンダはそのデメリットを解決する画期的な機能を搭載したEVを公開しています。一体どのようなクルマなのでしょうか。

充電待ちいらずのEVあった! 画期的バッテリーとは?

 ガソリン車がガソリンスタンドで満タンにするための所要時間が5分前後なのに対し、EVは急速充電でも速くて1時間近くかかるなど、燃料の充填に時間を要することがデメリットの1つとして挙げられます。
 
 これに対して、ホンダは2023年3月に充電の待ち時間がない画期的なバッテリーを搭載したモデルを世界初公開しています。
 
 一体どのようなクルマなのでしょうか。

EVのデメリットを解消した斬新「軽バン」がスゴイ!
EVのデメリットを解消した斬新「軽バン」がスゴイ!

 そのクルマとは「MEV-VAN Concept」です。

 同車は、商用電動車の新時代を予感させる革新的なコンセプトモデルで、ホンダの軽商用車「N-VAN」をベースに内燃機関を完全に排除し、独自の着脱式バッテリーシステム「Mobile Power Pack e:(以下MPP)」を搭載。

 これにより環境性能と実用性を大幅に向上させています。

 MPPは、ホンダが電動モビリティや機器向けに開発したバッテリーシステムで、1つのユニットで1.3kWh以上の電力を蓄えることができます。

 このシステムは、バッテリー切れの際に車両全体を充電ステーションに移動させる必要をなくし、代わりに使い切ったバッテリーを交換するだけで再稼働できる利便性を実現しています。

 既にホンダの電動ビジネスバイク「BENLY e:」や「GYRO e:」などで実用化されており、その信頼性と実用性が証明されています。

 これを商用車に応用することで、配送業務やサービス業務での利用が期待されているのです。

 MEV-VAN Conceptでは、従来のエンジンが占めていたスペースに電動モーターを搭載し、床下部分には最大8個のMPPを収納できる設計を採用。

 これにより、軽商用車として必要な広い荷室を維持しつつ、効率的にバッテリーを搭載することが可能となっています。

 8個のMPPをフル充電した場合の航続距離は約75kmで、都市部での短距離配送に適した性能を持ちます。

 最高出力は14kW、最高速度は70km/h、最大積載量は250kgと、軽商用車として十分な性能を発揮。

 なおMPPのフル充電には約5時間を要しますが、着脱式であるため、事前に充電されたバッテリーを交換するだけで、充電待ちの時間を最小限に抑えることができます。

 実際に2023年11月からホンダとヤマト運輸が協力し、このMEV-VAN Conceptを使用した集配業務の実証実験が開始されました。

 この試験では、商用EVとしての実用性や運用効率が検証され、得られたデータを基にさらなる改良が進められる予定です。

※ ※ ※

 ホンダは、2050年までにすべての製品と企業活動でカーボンニュートラルを達成するという目標を掲げています。

 MEV-VAN Conceptはこの取り組みの一環として、再生可能エネルギーの普及促進や電動モビリティの実現を目指して開発されました。

 このモデルが提案する着脱式バッテリーシステムは、業務効率化だけでなく、持続可能な社会の構築にも寄与する重要な技術です。

 なお、現時点では市販化計画は発表されていません。

 しかし、このモデルに込められたホンダの技術とビジョンは、商用車の電動化を進める上での重要なステップとなるでしょう。

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1件のコメント

  1. カートリッジひとつで、75km!
    町内の配達にしか使えませんやん。
    既存の軽evのが実用性高いでっせ。
    いや、軽evに後付け増しマシできるなら
    すんごく便利だと思うけど。
    21世紀のホンダ魂全開ですか?
    斬新だけど爆売れとまでは行かないヤツ

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