スズキ「次期型マイティボーイ!?」 4人乗れる「軽トラック」は趣味にも使えてサイコー! 天井が開く「キャンバストップ」も採用した斬新「マイティD」とは!
スズキは数多くの挑戦的なコンセプトカーを発表していますが、中でも2015年に発表された「マイティデッキ」は多くの注目を集めたモデルでした。
スズキの4人乗れる「軽トラック」が斬新!
スズキは、数多くの挑戦的なコンセプトカーを発表している自動車メーカーのひとつです。
とくに軽自動車において個性的なモデルを発表しており、例えば2015年の東京モーターショーで初公開した「マイティデッキ」も、市販化を求める声の多い人気モデルでした。
この東京モーターショーでスズキは、オフロード性能を高めたコンパクトSUV「イグニス トレイルコンセプト」や、多彩なシートアレンジが可能なミニバン「エアトライサー」など、様々な個性あふれるコンセプトカーを発表。
その中でも注目を集めたのが、斬新な軽自動車のマイティデッキでした。
マイティデッキは、「都会と自然」といった相反する2つのシーンを自由に行き交うという意味を込めた「アーバンアウトドア」をコンセプトとする2シーターの軽自動車。
シーンを問わずに「遊んで楽しめる」クルマということで、非常に遊び心あふれる仕組みが盛り込まれていました。
具体的には、全体的に丸いフォルムを取り入れたボディとしつつ、フロントマスクに吊り上がった三角形のヘッドライト採用。
ルーフには頭上が大きく開く「キャンバストップ」を装着し、走行時は開放感あふれる走りを、そしてアウトドアシーンでは大自然の風景を楽しめる構造となっていました。
また、車体の後部はウッド調のオープンデッキになっており、アウトドア用の荷物などを載せることが可能。
このオープンデッキ部分は自動で昇降する仕組みになっており、デッキ部分を上げるとクローズタイプの荷室が登場します。
さらに荷室に座席をセットし「2プラス2シーター」の4人乗りモデルとして活用することもできるなど、シーンに応じて変身するユニークなクルマでした。
パワーユニットには、660ccの直列3気筒ターボエンジンを搭載。「S-エネチャージ」を用いた簡易型ハイブリッドシステムも搭載されており、走りと燃費の両面においても申し分のないスペックと説明されました。
このように、非常に遊び心のあるコンセプトカーのマイティデッキですが、実はスズキは過去に同様のコンセプトのクルマを市販化していました。
それが「マイティボーイ」です。
マイティボーイは1983年2月に発売された、軽スペシャリティカー「セルボ」をベースとするピックアップトラック型の2シーター軽自動車です。
リアのルーフを切り取ることで車体後部をオープンデッキを作り変えており、そのスタイリングはまさに後のマイティデッキそのものでした。
そのため、マイティデッキが発表された際は、同車が「マイティボーイの現代版」としても見なされたこともあって話題になりました。
しかしマイティデッキは高評価を得たものの、市販化を果たすことはありませんでした。
※ ※ ※
マイティデッキが販売されなかったため、“車体後部がオープンデッキになるクルマ”を手に入れたい人は、かつて販売されていたマイティボーイを探すしかないのが現状です。
とはいえ、古いクルマで現存数は少ないため、手に入れるのは至難の業。
再びマイティボーイやマイティデッキのコンセプトを受け継ぐ、新たなモデルの登場を、スズキに期待せずにはいられません。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。