6速MTあり! トヨタの最新「めちゃデカいバン」がスゴい! 全長6.3m超え&「2列7人乗り仕様」も設定! 高性能“静音仕様”まで選べる最新「プロエース」欧州モデルとは!

トヨタの商用バンでは「ハイエース」シリーズが非常に人気のモデルとなっていますが、欧州では異なったモデルが展開され、高いシェアを獲得してします。なかでも、大型モデルである「プロエース」について紹介します。

全長6m超えの「エース」はラインナップも豊富

 トヨタ「ハイエース」シリーズは1967年の登場以来、商用バンの定番モデルとして多くの国と地域で愛されています。
 
 一方で欧州では、このハイエースシリーズとは異なる商用バンが展開されており、なかには5mを超える大型モデルもラインナップされています。一体どのようなクルマなのでしょうか。

「ハイエース」ではない“エース”とは
「ハイエース」ではない“エース”とは

 ハイエースはクラストップの室内空間がもたらす高い積載性に加え、丈夫なシャシ・ボディなどによる極めて高い堅牢性や信頼性、耐久性も高く評価され、約150もの国と地域で支持されています。

 現行型は5代目(200系)で2004年8月に発売。20年が経過してもなお、道具として非常に高い耐久性を誇るとともに、安全性能や快適性能なども確保しています。

 こうしたことから、配送や建築などのプロユースのみならず、趣味のアウトドアギアとして市販のアクセサリーパーツなどを用い、自分流にカスタムして乗る一般ユーザーもおり、その多用途性が注目されています。

 一方、主に欧州などの地域では、これら“ハイエース系列”とは全く異なるシリーズ「プロエース」が展開されています。

 プロエースはプジョーやシトロエンなどからなるグループPSA(当時)との協業によって登場した商用バンシリーズで、ラインナップでは「プロエース」「プロエースマックス」「プロエースシティ」が用意されています。

 現在販売されているのは2代目のプロエース/プロエースマックス、および初代プロエースシティです。

 このうち、プロエースマックスは大型バンで2023年12月に発表されたフルサイズバンです。日本でも販売されているフィアット「デュカト」とは兄弟車となります。

 ボディサイズは全6タイプで、全長5413-6363mm×全幅2050mm×全高2254-2764mm。2つのホイールベース(3450mm/4035mm)を基本に、3つの全長および3つの高さを選ぶことができます。

 荷室空間は最大の「L4H3」では10~17立方メートルを確保し、欧州サイズのパレット(1200mm×800mm×144mm)を最大5枚収容できます。

 乗車定員は前席3人掛け仕様のほか、2列目シートを設けた7人乗りも設定。さらに一部地域では、荷台を持つトラック使用や架装向けのシャシのみのタイプも用意します。

 パワーユニットは120馬力、140馬力、180馬力の2.2リッターディーゼルターボエンジンもしくは最高出力272hp/最大トルク410NmのEV仕様を用意。2.2リッターディーゼルターボエンジン車は6速MTまたは8速ATを組み合わされ、用途に応じた多彩なラインナップ展開となっています。

 EV仕様のバッテリー容量は最大110kWhを確保し、一充電あたりの航続距離は420km(WLTPモード)。非常に力強いパフォーマンスを発生しながら、150kW充電で55分で80%まで充電できる急速充電にも対応しています。

 先進機能も充実し、アダプティブクルーズコントロールや自動ブレーキをはじめとする安全運転支援システムを採用。強い横風による車両のふらつきを防止するクロスウィンドアシスト機能も備わっています。

 英国におけるプロエースマックスの価格は4万1580ポンドから6万4325ポンドに設定されています。

※ ※ ※

 日本では2024年現在もハイエース200系が現役ですが、欧州ではこのように最新のプロエースが登場しているほか、東南アジアでは2019年に6代目ハイエース(300系)が登場しています。

 日本国内のモデルとは大きく異なり、エンジンがキャビン(客室)の下ではなく、さらにフロントにあるセミボンネット型を採用したほか、全長5265-5915mm×全幅1950mmと極めて大きいボディサイズを持ちます。

「エース」と名のつくいずれのモデルでも日本同様に高いシェアを獲得しており、商用バンの定番モデルとして各地で支持されています。

【画像】超カッコイイ! これがトヨタ最新「デカい商用バン」です!(76枚)

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